英語読書日記

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2011年01月

Kira-Kira
Kira-Kira
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アメリカ日系移民姉妹の「きらきら」した絆を描いた作品
少女の気持ちで読んで欲しい
(ハンカチ用意必須)
Author: Cyntiha Kadohata
Period : 1day (数時間)
Category: Children 10-14years
244pages

Total recommends:★★★★☆
Difficulty:★☆☆☆☆
Story:★★★★☆
Can't -sleep-degree:★☆☆☆☆
Mystery-packed-dgree:☆☆☆☆☆
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆


昨日読了しました。昨日感動そのままにPCに向い原稿をほぼ用意していたのに、また消えたのでこれ2回目です。くすん。今読んでいる「ミレニアム」シリーズは最終巻なのですが、1月も終わりに近づき、今月中によもうと思うと体を壊しそうなのと、ちょっと犯罪ミステリーは横に置いといて。自分の記録更新に挑戦。7月に4冊読めたので、今回は5冊達成。
日本語を読むようには無理かもしれませんが、もっとスラスラ読めるようになりたいです。

舞台は終戦後しばらくしてからのアメリカ、日系移民2世のKatieは毎日大好きな姉Lynnと貧しいながらも楽しく暮らしていた。ある日、一家は父の兄の住む南部Georgiaへと引っ越すことになった。そこでは、日本人は6家族しか住んでおらず、まだまだ偏見の残る土地でもあった。やげて弟のSammyが生まれ、両親は子供達と将来のために養鶏場で長時間働きはじめる。皆の最初の夢は「家」を持つこと。KatieはLynnと同じ学校に通うようになる。LynnはオールAを取る優秀な姉だったが、Katieはあまり勉強が好きではなかった。やがて姉妹にも差別の中にも友情が芽生え、それぞれに思いを持って過ごすなか、避けようのない試練がKatie達を待っていた。

前に打ったサマリーの方がわかりやすかったなあ。これは、主人公Katieが5歳から12歳までに過ごした日々を彼女の一人称で書かれた物語です。子供の視点で描かれているので、いっそう涙を誘います。200ページぐらいからはハンカチをご用意ください。ところどころ「うっ」と着ます。(私は涙だだ漏れ状態)子供ネタには弱いんだよう。

英語はとってもシンプルで日本の高校生でも読めると思います。できる子なら中学生でもいけるのでは?と思いました。それに日系移民の話なので、日本の習慣や、名前、日本語がたくさん登場します。(今読んでるのはスウェーデン語の固有名詞が多くて、ため息)チャプターごとに「きらきら」と日本語で表記されていてそれもかわいい。主人公達が好きな言葉です。

これは、大人の私にとっては話がシンプルだったから☆の数を減らしてますが、実は最初は3つにしていたんですが、涙の量の分でやっぱりもう一つ★をふやしました。何でも感動しちゃう私。でも、私の中の「少女」としては★5つです。まだまだ読み足りないことを承知で言えば、どうもこの手の話にはなにか共通のものがあることに気がつきました。この作品は2005年アメリカのニューベリー賞受賞作品。ちょっと前に読んだ2作

Bog Child                       A Northern Light
 Bog Child                   A Northern Light

これらの二つはイギリスのカーネギー賞受賞作品。どちらも10代の子供達向けの良書です。この3つを読んで私が感動したのは、10代の不安定で、透明感があって、ピュアな心情を見事に描いていて、それに「少女」な私の気持ちが反応したからではないかと思いました。いい言い方だなあ。裏を返すと私って子供?わはは。   

これらの本は是非わが娘に、ちょっと大きくなったら感受性の強いうちに是非読んでほしいと思いました。そのころになったら、今みたいに与える本を片っ端から読んではくれないだろうから、さりげなく手に取れるところに見計らっておいておこうと思った母でした。   

英語のできる高校生ぐらいに課題図書して出してもいいとも思いました。あっというまに読めるので、まだ洋書を読みはじめで、何か1冊読みたくて、最後まで読める達成感のを味わえる本としておすすめです。    

私も引き続きこの手の本読みます。だって、「少女」の自分に向かい合えるから。           

心を「きらきら」させることって大事ですよね。       

英検受験の皆様、おつかれさまでした!英検がんばってられる方と共に私も自分の記録を更新してみようとPBがんばってみました。ささやかながんばりですが。
The Girl Who Played with Fire (Millennium Trilogy)
The Girl Who Played with Fire (Millennium Trilogy)
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A bloody intriguing story
Author : Stieg Larsson
Period(読書期間): だいたい1週間?(間に1冊はさみました。)
Category: Crime Thriller
569Pages


Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★★
Can't -sleep-degree:★★★★☆
Mystery-packed-dgree:★★★★★
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆



200ページあたりから最後まで週末を挟んで一気に読みました。この作品はまさに"Jaw dropping"(by Kate Moss)という表現があてはまる。

この本、ある程度字が詰まってるし、読むのに時間がかかるのでいくら集中型の私でも1時間に30ページすごくノリがいいときで40ページ近くいけばいいほう。(もっと早く読みた~い!)昨日は横で旦那が吉本や、レッドクリフを見る中、横でウォークマンの音楽でテレビの音を消しながら読みました。(いちおう気を使ってと、あったかい場所というのを選んだため。)テレビがガンガンに鳴り響く中(映画モードでスピーカの音がいいテレビを選んだので)まったくテレビを見ない妻。ヘンな光景です。だって一回みたし。でも金城武が出てきた時はちら見(笑)(昔珍しく見ていたテレビドラマでスパイの役をしていてちょっと好きになった。あの話もロマンチックで漫画チックで好きでした。ついでに一緒にでいてた刑事役のThe Boomのボーカルの人もよかった。)全然関係ないぞ。

ストーリーは前回からのキャラクターが引き続き出てきて、違う事件を扱います。Mikael Blomkvistが編集長を務める雑誌「ミレニアム」の特集と出版に外部からのジャーナリストDag Svensson の記事を出版することになった。内容は国の各関係者を揺るがすような一大スキャンダル。編集は秘密裏に進められる。
 しかし、執筆者であるDagとそのパートナーがある日何者かに拳銃で至近距離から撃たれて殺される。直後に居合わせたのはMikael Blomkvist。警察がつかんだ唯一の証拠は現場に残された指紋の残った拳銃。驚くべきことにそこにはMikaelの前回の事件パートナーLisbeth Salanderのものだった。直後にLisbethの保護観察官であるNils Bjurmanが同じ拳銃で殺されているのが発見される。しかも拳銃はBjurmanのものだった。
 指名手配されるSalander。しかし彼女はどこにもいない。事件が進展するにつれて明らかにされるSalanderの過去。無実を信じるBlomkvist。姿を消したSalanderと彼が連絡をとれる手段はたった一つ。

コンピュータのデータの中だけであった。そして驚愕の事実が明らかになっていく。


相反する二つの側面を描いているように思いました。陰と陽。善と悪。そして境のもの。

その間を行き来するのが主人公のMikael Blomkvist。だから主人公のキャラクターの肉付けもうまい。女好きで人好きで相手の視点に立てるやさしさ、でも正義感のあるジャーナリスト。このキャラクターなしにはこのむごい話はさらっとしないだろうなあ。それに相反する独自の世界を突っ走るヒロインLisbeth Salander。彼女がどんなに破壊的な性格だとしても、独自の正義感に賛同せざるをえない説得力があります。まったく正反対のキャラクターを描いています。とにかくこのヒロインが小さいのにつおい!(強い)だからこそこのシリーズが世界的にヒットしているんですね。すごく斬新。

そばで起こったらあまりにもむごい話を緻密な表現で淡々と進む。第一作でも感じた冷静さがさらに洗練された感がありました。だからこそ読める。ふつうだったらこういう題材は読まないだろうなと読みながら何度も思いました。それぐらいの力量を感じちゃうんですよね。翻訳でも。そうじゃなかったらこんなにノンストップで読めないですよね。

最初の200ページまではあまり進みません。前作と同じ。300ページを越えると俄然話が錯綜しながら展開される。同じシーンが違う人物の視点から語られる。これはすごい。これがこの本の面白さのひとつではないかと個人的に思っています。登場人物がおおいのと、人物名と地名がスウェーデン語なので、ごちゃごちゃになるときがありました。ややこしい。それに多分音にできないからよけいだと思います。

前回はアメリカの犯罪スリラー。こちらは場所はスウェーデン。場所がちがえば、作家のスタンスも全然違います。前のは「人間の業」に触れている感じをうけましたが、こちらはまったく違う視点とスタイル。著者自身も有名なアンチ右翼のジャーナリストなので、とてもリベラルです。私はこの話の内容はちょっとこわいけど、この言葉が全部あてはまらないかもしれないけど、そのリベラルさがとても好きです。ある意味むっちゃCool。

彼の視点は著者の視点ではと思いながら読んでいたんですが、普段皆がモラルからはずれていると思う視点を通して物語が語られる。そのモラルとははたして本当にふさわしいものか?正しいのは何?社会の枠とあわないことが悪なのか?そもそも社会不適格とはどういう定義なのか。それを正面から斬るいさぎよさ。しかし、話は私には推測不可能でした。やられた。

で、最後はどうなったかって?

これ前編だったのか?!ここで終わり?えー!
しかし、本当にローラーコースター的展開。

次すぐ読もうかどうか悩んでいます。ううん、寝不足が続くのは週末以外ちと体力的に無理。少しずつ読むとしても・・・あと何日もクライムシーンに自分を置かないといけないのか・・・。ちょっと考えます。読むとしたらちょっと自重しないと。

あとで今何センチほど読んだか測ってみます。(今年のもう一つの目標。自分の身長を越えること)

今日も来ていただいてありがとうございました。
明日もがんばりましょう!

The Last Child
The Last Child
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辞書を引くのさえ忘れるページターナー

引き裂かれた家族、残された少年は真相を突き止めようと戦いに出る。だれもが持つ愛と友情そして哀しさを描いた秀逸なミステリー

Author : John Hart
Period(読書期間): 1/16~1/17 2011 (2days)
Category: Crime Thriller
458Pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
Story:★★★★★
Can't -sleep-degree:★★★★☆(途中で一度寝たので星ひとつ減らしました。)
Mystery-packed-dgree:★★★★☆
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆

(あくまで主観的判断ですので、ご了承ください)

よく考えると、Child続きの私ですね。

Detective storyは一気に読むに限ります。あまり切れ切れに読むと???となりますから。いやあおもしろかったです。英語ラーナーにはもってこいではと思います。なんか「これ、ヤングアダルトじゃないのに、私英語よめてるじゃん。」という気にさせてくれる1冊。

昨日から読み始めて昨日のうちに200ページ読んで、今日は家にこもってこれ読んでいました。自称「ネコ読み」もしくは「ひなたぼっこ読み」いやあ幸せでした。至福の至り。うちのリビング、暖房入れなくても今日の最高気温24度。ぬくいぬくい。体調もよくなくてここ2日はじっと家にこもるつもりだったので、いいパートナーとめぐりあえてよかったです。読み始めると止まらない。

周りに殺人事件が起こってしょうがない少年といえば、うちでは江戸川コナン少年なんですが、(子供が毎週見るので、いつも「ちょっと犯罪率高すぎ違う?」と真剣に文句をつける私。)これもまたすごいすごい。

13才の少年Johnnyの双子の妹Alyssaが誘拐され行方不明になって1年。Johnnyの家族はバラバラになってしまった。父は自分が迎えにいくはずだったことを忘れていたために、Alyssaが誘拐されたことを悔やみ、Johnnyと母の元を去っていき、母は耐えられなくなり薬に頼りながらもうろうとした日々を過ごす。Johnnyは妹を見つけるために行動に移ろうとしていた。

物語は主人公の少年Johnnyとそれを見守る刑事Huntを中心に展開されていきます。アメリカの推理ものはやっぱちがいますね。このジャンルに自信アリって感じ。実際にそれだけ犯罪が多いということも読み取れますよね。

まだまだかけだしのPB読者の私がこの作品を読んでいて、読んだことのある作品を思い浮かべたのは、まずやっぱりJohn Grishamです。
作品はやっぱ「The Client」(依頼人)をちょっと彷彿とさせます。あとで裏表紙に「第二のJohn Grisham」みたいなことも実際書かれています。それからHunt刑事に関しては「The Lovely Bones」の刑事さん。これはどちらかというとサスペンスのジャンルに入るかな?という感じの作品ですが、(ゴーストストーリといったほうがいいかも)設定が似ている。アメリカらしいです。

それに実際に作品にもでてきますが、ゴールディングの「蠅の王」からもエッセンスをとっています。少年が主人公だから。昔原書でよんだけど、ちょっとおぼろげ。かなしい悲劇。凝ってますね。こう引っ張るか。

きっと全部はわかってないだろうけど、こまかいセリフまで芸が達者だなと思いながら読みました。何度も繰り返し同じフレーズや違う場面で違う話が重なり合う。因果応報みたいな。うまい。作家ってすごいですね。緻密な計算が感じられます。たたみかけるように事実が発覚していく。うーん。

この作品はアメリカで起こりそうだなと思うような犯罪が主題ですが、単なるデテクティブストーリーではなく、人間の内面を通して事件を描こうとしているなあと思いました。John Hartの作品はこれがはじめてですが、今まで私が読んだ数少ないサスペンスのなかでは、すごく読みやすかったです。 Jeffery DeaverとかDan Brownとかよりあくが強くない感じ。この作品は子供が主人公なのでとてもとっつきやすかったです。女性でも話に入り込みやすいのでは思います。

これはエドガー賞っていうのを受賞しているとのこと。(エドガー・アラン・ポーは大好き!若かりし頃、日本語で読みました。ついでに「ポーの一族」も大好き。関係ないか。)折り紙つきですね。

私は推理するの大好き人間。今回登場したときに、「あ、この人だな。」と思っていた人が「なんだちがうのか。」とHart氏にだまされそうになりました。でも結局あってた。なんと心地よい!これぞ推理小説ですね。どんでん返しが面白いと思うかどうか。私はあくまでも楽しむタイプなので、また読まれた方は感想おしえてください。

おすすめです。

でも、休みの前に読み始めることを警告しておきます(笑)

明日の仕事の準備しなくちゃあ。ひえええ。

今日もきていただいてありがとうございました。
今週もがんばりましょうね。





Bog Child
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激動のアイルランド紛争を背景に描かれる青年の選択

Author : Siobhan Dowd
Period(読書期間): 1/5~1/9 2011 (実質4days)
Category: Young Adult  Fiction based on the history
322Pages

Total recommends: ★★★☆☆
difficulty:★★☆☆☆
story: ★★★★★
can't-sleep-degree:★☆☆☆☆
romance-packed-degree:☆☆☆☆☆

(あくまで主観的判断ですので、ご了承ください。)

舞台はアイルランドと北アイルランドの国境。時代はいまから30年ほど前の設定です。深くて長~い歴史のある国境。なぜアイルランドはアイルランドと北アイルランドで1つの島を分割されているのか知らなければわからないお話です。語ると長くなりますしね。鉄の女サッチャー女史の時代。IRAの時代。

もうすぐ高校を卒業する主人公Fergusは叔父と一緒に国境に行き、その沼地で偶然小さな女の子の死体を発見する。死体は他殺体だった。しかもそこには不可思議な事実が。

その小さな女の子の正体が明らかになるのと共に、Fergusの日常、「紛争」が身近にある日常で起こることの2つが絡んで話は進んで行きます。
そしてそれが実はリンクされて象徴として描かれている。

季節は夏にもかかわらず、まるで冬のようなお話。いつも雲がよどんでいて晴れ間がない。この国の過去を嘆くかのように。

悲惨な背景を舞台に透明感があるのは確か。非常に繊細で岐路に立たされる少年。生と死のコントラスト。

テーマは多岐に渡っています。アイルランドの大地、国境の緊張感。無差別テロ。国のために死をいとわない獄中の兄。さらっと流れるように描かれていますが、すごく重いテーマです。あの地域(イギリスとアイルランド)の人々がともすれば目をそむけたくなるテーマを正面から扱った故に賞賛される作品であるともいえます。

お話はフィクションですが、実際の史実に沿って書かれているので、当時のアイルランドの息苦しさが、少年の目を通して伝わってきます。

ちょっと前でいうと、ドイツの壁で隔たれているとか、それか38度線付近で暮らすといった感じでお分かりになるでしょうか。IRAの活動は「爆弾」や「ハンガーストライキ」で有名です。私が初めてロンドンを旅していたときにも、一度地下鉄で爆弾があるとかないとかの騒ぎで地下鉄が閉鎖されてバスに乗った記憶があります。いや30年も前ではありませんがね。やぶへび。活動の終息期だったかな。

こんな作品を読んでいる若者達。日本ももっとそうなってほしいと思うおばちゃんでした。日本でもこんな重くて良質なテーマを読んでいるんだろうか?ヤングアダルトですが、考えさせられるテーマの作品です。カーネギー賞受賞作。「A Northern Light」はシルバー受賞で、これはゴールド。個人的には「A Northern Light」が読みやすくて分かりやすいと思いました。

IRAの活動を描いた映画はいくつかメジャーなものありますね。例えば、
ブラピとハリソンフォードの「デビルズオウン」ブラピのアイリッシュなまりがかわいい。「パトリオットゲーム」とか。「マイケル・コリンズ」とか。ちょっとスピンオフになるけど私の好きな映画「クライングゲーム」なんかも一応関連。前にあげた「父の祈りを」もIRAと間違われて投獄されるお話です。

早く読めますが、けっこう手ごわかったです。辞書が手元にない状態で読んだので「タドキスト読み」しました。使われている単語もあの地域独特の言い方もあったと思います。だいたい想像できますが。ときどき頭に入りにくいときは音読けっこうしました。読みはじめにとっつきの悪さを感じたので。

ちょっと大げさですが近代の歴史を再認識させてもらいました。

この作者はデビュー後、数作書いて若くしてガンに倒れました。遺言で作品の収益は本をよめる環境にいない子供達のために使われる基金として使われているそうです。素晴らしい。

ちなみに私が行ったことのあるダブリン周辺は田舎でとっても緑が多くていいなあという印象。この本のようには感じませんでした。ボノや二ール・ジョーダンの家横を通ったり、映画の舞台にも行きました。楽しかったのを覚えています。

アイルランドは人は親切だし。アイリッシュ訛りは愛らしいし。今はEUの台風の目の一つですが、また行ってみたい国です。

本を読んでいる私の横で夫がサッカーを見ていて一言。

「ヨルダンの首都はにくまんちゃうで。」

「・・・・・・・。」

オヤジギャクを飛ばす横で平和でいいなあと思う私でした。


The Thirteenth Tale: A Novel
The Thirteenth Tale: A Novel
著者:Diane Setterfield
Washington Square Press(2007-10-09)
販売元:Amazon.co.jp
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誕生と喪失そして再生の物語

少女達に与えられた運命を紡ぐゴシック感溢れるStorytelling

Author : Diane Setterfield
Period(読書期間): 12/31.2010~1/3.2011 (4days)
Category: Gothic-styled mystery
406Pages

Total recommends: ★★★★★★
difficulty:★★★☆☆
story: ★★★★★
can't-sleep-degree:★★★★☆
romance-packed-degree:★☆☆☆☆

(あくまで主観的判断ですので、ご了承ください。)

年末年始を過ごすために訪れたホテルで大晦日にページを開いて、そこから閉じたくないと思うほど読みました。2011年初めの記念すべき本がいきなり星6つつけちゃいました。年末に3冊買ったので、どれを読もうか悩んだ挙句、じっくり時間があるときにはやっぱ大人向きの?本にしました。これの前がヤングアダルトだったから。

表紙がまたいいんですよね~。すごーく感じが出ています。最初に見つけたのは、アマゾンで。その次に洋書ファンクラブで。で、先日viva romanceの雪柳さんが読まれていて、どこで見たか教えてもらいました。ああ、そうかと内容を少し知ったとたん、ポチっと思わずしてしまった1冊です。(ちなみにアマゾンのコーナーの「この本を買った方はこの本も買われています」とあるほとんどは私が買った本になっている。全部じゃありませんが、なんか恥ずかしいですねえ。)

だって、舞台がヨークシャー、しかも廃墟。おもな舞台の一つはHarrogate。これを私が読まないわけがない。ヨークシャーにしばらく滞在したことがある私。で、Harrogateだって行ったことあるし。またまた頭に風景が住み着いてましたこの3日半の間。400ページほどですが、31日の夜に家族が「ガキの使い」を見る横で40ページほど読み。(どうしても横でちらっと見て一緒に笑う自分がいました。)あとの3日間は一日100ページ以上のハイペース。今日はカレーを作りながら読みました。(主婦は読書に没頭できないのがくやしい)舞台はイングランドですが、出版社はアメリカ。もしかしてこれはアメリカ英語に書きかえられてるのか?とおもうぐらい読みやすかったです。(実際のYorkshire訛りは分かりにくいです)でももっと早く読みすすめたい気持ちになりました。まだまだだなあ。

ざっとしたあらずじですが、イギリスで知らない人はいないほどと言われるの作家Vida Winterからある日若き無名の伝記作家で内面に苦悩を抱えるMargaret Leaに突然手紙が送られてくる。いままで誰も知りうることのなかった彼女の半生の伝記の依頼だった。なぜ自分に依頼があったのかいぶかしい気持ちを抱きながら、MargaretはVida Winterの住むヨークシャーへと向かいます。

「あなたはGhostを信じる?」とVitaWinterは秘められた過去の扉を開けます。そこに存在していたのは、ある一家の悲劇の歴史でした。はたしてVita Winterの話はほんとうなのか?悲劇の少女達の運命は?Margaretは自分の過去と向き合いながらVita Winterの世界へと旅立ち、そこにある謎、絡んだ糸を一つ一つをほどいていきます。ヨークシャーを舞台にジェーン・エアの話の再来のように物語は驚きの事実へと突き進んで行きます。

話はとても丁寧に語られていきますが、最初から一つ一つの章に布石を置くように謎が語られ、事実が発見されの連続です。だから続きがどうしても知りたくなる。一つ一つのエピソードが最後には一つになる。主人公の若き伝記作家は自分の中に苦しみを持ちながら生きる女性。父親の営む骨董本を扱うお店で育ちます。友達は古い本。いつも「死」と向きあって生きています。彼女が扱うのも「死んだ」作家についてです。その彼女が有名な作家Vita Winterから依頼を受けるのですが彼女の過去は謎だらけ、彼女の過去はいままでにも伝えられているのですが、真偽のほどが分からない。その本当の過去をミステリーのを解く探偵のようにMargaretが答えを出していきます。死んだ過去を。

謎解きが面白いのと、話の雰囲気がもうイギリスが舞台でしか語ることができない内容です。GhostにTwins、governess(女家庭教師)そしてTruth。これがキーワードになって、イギリスのお屋敷にあるベルベットのカーテンが何層ににもかさなって掛けられているのを一つ一つカーテンを通っていくような感覚で読み進みました。秘密の上にまた秘密。ブロンテの雰囲気を知る方には必須!って感じの話しです。「ジェーン・エア」が読みたくなります。昔スカーボローという場所に1人でふらふらしている時に見つけた姉妹のアン・ブロンテのお墓をなぜか思い出しながらも読んでました。
話にかげりがあるというか、なんというか、この感じやっぱりGothicともいえます。まあ中には「そうくるか!」というエピソードもない訳じゃあありませんが、あくまでフィクションですしね。意外性が大事。舞台のすべてが実在の場所という訳ではないようですが、実によくできています。(思わず地名を調べて航空写真を眺めた私。ムーアと緑のコントラスが懐かしい)最後のところでは涙してしまうシーンもありました。それとちょっとDragon Tattooと類似点があると感じました。雰囲気は違いますがね。女性作家だし。

日本のアマゾンは書評が一つしかなかったので、イギリスのアマゾンに行って書評を読んでますます読みたくなって、買いました。(最近そうやって本を選ぶようになりました。英語の勉強にもなります。)

うーんこんな話にすぐ感動してしまう私。完全に私の好みのお話でした。読んでよかったです。紹介してくださりありがとうございました。メイクドラマだったなあ。(また長嶋さん登場)こういうていねいなお話翻訳ないんでしょうかねえ。日本語にするとちょっとドラマチックすぎるでしょうかね。多分。ちょっと調べてみたら、アメリカで2007年ぐらいにベストセラーになったデビュー作でした。日本語の紹介もほとんどなかった。私ってもしかしてマニアック?なぜなら、さっき夫が横でテレビ見ていて、「ドカベンの岩鬼くんがなぜ関西弁なのか?」という答えをスラスラと答える私に「何でそんなこと知ってんねん!」と叫んでました。やっぱマニアック。え?ご存知?答えはドカベンの31巻にあります。

いや、でも面白かったです。夢中になりました。
うーん、ヨークシャーに行きたいよ~。

220px-Upper_NidderdaleWikipediaで見つけたヨークシャーの風景です。




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