英語読書日記

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2011年08月

Forever (Wolves of Mercy Falls)
Forever (Wolves of Mercy Falls)
クチコミを見る
Author :Maggie Stiefvater
Period:August 18th~21th (4 days)
Category:Young Adult 
493pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★★☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:☆☆☆☆☆
489pages

"I like thinking about you thinking about me when I'm not around."
「私がいない時に私の事を考えてるあなたのことを思うのが好き。」
心をぎゅっと捉えて離さないSamとGraceの物語最終巻

あらすじ

Graceとのつらい別れ。彼女がいなければSamの世界は止まったも同然だった。Graceが行方不明になったことはSamを窮地に追いやる。警察は彼を「実の親に殺されかけて精神がおかしくなったサイコ」のような分析をされ、息子をオオカミに殺されたと信じて疑わないIsabelの父親は自分の権力を最大限に利用してMacy Fallの「オオカミ狩り」を実行しようとしていた。はたしてSamとGraceの愛の行方は?そしてオオカミたちの命をSamは救うことをできるのだろうか。

やっぱり、思いをすべて言葉に表さないSamとGraceの心の交流がぎゅっと心をわしずかみにします。どこまでも透明感があって読んでいてこの世界にどっぷりと浸れます。そう、この本の特徴の一つは「セリフを途中で止める」です。全部言いきらない。特にSamのセリフに多いです。そういうキャラクターに設定されているのもありますが。全部言い切ったらみもふたもない。日本人が理解できる感覚です。それがよけいに余韻を残す。たとえばこんな感じ

"Grace - " He stopped.
"I know," I said. " I do, too."
「グレイス・・・。」彼はいいかけてやめた。
「わかってる。」私は言った。「私もよ。」


そしてまたまた「なんと詩的な」という表現がやっぱりぴったり。ストレートに伝えないその思いがかえって重みがあって、なんだか吉本ばななと岩舘真理子の世界を足して、その上になにかを足したような感じ。何かを足すとしたら、楽器。Samがアコースティック・ギターなら、Coleはドラムでしょうか。え?違う?すみません。もっと日本語の本読むようにします。とてもとても繊細な中にもシャープな感じを言い表したいんですが、なかなか難しい。たとえも古いかなあ。

季節の移り変わりや描写で感覚をじわじわと感じ、本を読んでいて寒暖や、森の葉の匂いを感じたり、音楽が聞こえてきそうなこの感じは日本人の感性にもとてもマッチするものではと思いながら読みました。他の小説では味わえない独特な雰囲気。好きです。ある意味むちゃくちゃおしゃれです。センスが隅々まで感じられる。

登場人物一人ひとりがとてもせつなく感じるのは、それぞれが苦しみを抱えながらもがきながら懸命に生きているから。それを内包しているからこそ美しい。そしてそれぞれが完璧ではなく、月の満ち欠けのようにかけらになっていて、その不完全さを補い合うような登場人物たちだからでしょうか。2巻では「1巻でのSamとGraceのピュアな物語」がCole とIsabelの登場によって、話が複雑になっていきます。そこから3巻では違和感のあったこの二人の存在がだんだんと溶け込んでいく感じ。Samと対極にあるからこそColeの存在、魅力が感じられます。3巻ではその魅力がMax。ジーニアスColeにしてあの性格。これはファンがつくだろうなあ。物語の展開をほとんどすべて彼が握っている。そしてIsabelの苦悩に共感できるようになっていきます。

物語も大がかりな事件が押し寄せるのではなく、日常の延長上にふとあらわれるといった感じで淡々と進みます。ともすると退屈になりがちな室内での出来事も、どこかかけていて不安定なぎりぎりのバランスで進んでいくので、先に読み進むことができます。

先の2巻に比べると、話も複雑でいろいろな要素が絡み、展開も現れます。1巻で森から室内。2巻で室内から森ときたように、最後は「内から外へ」の開放を示唆していきます。

最終巻らしく、1巻からなんとなく持ち越されてきた「理由」があきらかにされていきます。Samの養父であるBeck
がこの物語の鍵になっていて、それを開けようとしないSamの代わりのColeの存在が重要ともなっています。おもしろい。そしてクライマックスの最後50ページあまりは圧巻です。ここだけはスピード感あふれる展開。オオカミが走る速度で話が進みます。

英語は1巻から2巻、3巻へと徐々に難しくなる感じかなと思いました。3巻は長いですしね。単語も好んで使う単語が何度も出てきます。だからこの本で覚えた単語もあります。normalcy, syringe など。

詩もたくさんでてきます。文章全体も詩のようですしね。文の構造ですごくおもしろかたったもののひとつがこれです。うなりました。私は日本語も英語も詩にぜんぜん詳しくないからよけいでしょうか。


     my hands sweaty on the steering wheel of his car
never
     endless evenings, all the same, standing by the grill
wanted
    
you're the best of us, Sam
this
    
ことばがこういう風にならんでいるんですが、最初の4つの単語を縦に読むと
" I never wanted this." となります。このセリフもすごく意味深です。目の前で起こっていることをしたくなかったのか、過去を振り返って言っているのかという余韻を残して言っているととれると思いました。

この3部作は読むとしたら、続き物なので間をあけずに読んだ方が面白さも倍増すると思います。終わり方もすごくすっと引くような感じで終わります。「もうこの続きはないよ。」という潔さが見えてほんとうにcoolだなあと本を閉じました。センスいいなあ。

最後のAuthor's noteでは読者からよくくる質問に著者が答えてらっしゃいました。物語の舞台がミネソタとあるが、Macy Fallという地名は架空の土地であるとか、登場人物の誰が架空で誰がモデルがいるかとか。あと最後に「SamとGraceの愛は本物か」について書かれているのがとても好感が持てます。詩についてもリルケやイェーツなと好きなドイツの詩人のことやおススメの詩集のことなどなど。

「Twilight」が好きならこれもきっと好きになるとよく言われていますが、内容はずいぶん違います。Twilightはその話の展開のはやさや豪華さに目をとらわれる感じで、このShiverシリーズはもっと内なるもの。もっともっと繊細です。英語を勉強するにはまずTwilightの方がスピードがあるので入りやすいかもしれませんが、(1巻はTwilightよりも読みやすいと思いますが)このShiverシリーズをもっと理解度の増えた今読めて本当によかったと思っています。500ページ近い本を4日で読むのは結構大変なんですが、その大変さを超えて「この本の世界に入っていたい。」という気持ちのほうが強かったです。

これで今月間違っていなければ5冊頑張って読みました。ふと、「5冊で約1900ページを約3週間かかったけど、これを多読の語数にしたらいくつかなあ。」と思いましたが、それ調べる時間があったら、次読んだ方がいいので次行きます。1月に5冊はタイ記録。今度は新記録の6冊に挑戦ですが、次は長いのでおそらく今月中には無理だと思います。来週から仕事だし。そこで短いの行っちゃえばいいんですが、まあそんな姑息になる必要もありませんね。でもペーパーバックマラソンには簡単で短いのを間に挟むのが長続きする秘訣です。だからその次は短いのさがそう!これで35冊。あと15冊です。ふうう。

ブログの回数も減っていて、この数日「この本を読み終わったらUPしよう。」と励みにがんばりました。ほんとはもっとUPしたいんですが、自分の気持ちがブログではなく、子供に向くように努力しています。

にもかかわらす、毎日いらしてくださる方がいらっしゃることに感謝しています。ありがとうございます。
今から子供のお願いでチェスをしまあす。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
来週もいい1週間でありますように。














Waterfall (River of Time)
Waterfall (River of Time)
クチコミを見る
Author :Lisa T. Bergren
Period:August 13th~17th (5 days)
Category:Young Adult ( Historical)
384pages

Total recommends:★★★★☆
Difficulty:★★★★☆
Story:★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★☆☆
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:★★★☆☆
Mystery-packed-degree:☆☆☆☆☆

21世紀姉妹のイタリア中世での波乱万丈活劇

あらすじ
考古学者の両親を持つGabiとLiaは父を突然亡くしたあと、母に連れられてイタリアの中世の遺跡発掘現場にいた。二人は母がイタリア人学者と討論しているうちに、好奇心から遺跡の墓の奥まで足をのばす。そこで彼女たちは「手形」を発見する。おもしろがって二人はその手形に手を合わせるが、その手形は熱を持っていた。そしてあっという間に周りの景色が変わり、Gabiは一人その場に立ちすくんでいるのに気が付いた。墓の中から出てみると、そこは映画でもみているかのようなスペクタクルが繰り広げられていた。中世の衣装をまとい、男たちが戦っていたのである。驚くGabiはある青年にくぎ付けになる。彼はその領地争いの領主の息子Marcelloだった。戦闘の後、GabiはMarcelloに連れられ彼の城に向かう。しかし、彼女には一緒に手形に手を当てたLiaがどこかにいるはずだった。Liaを探すために、そして21世紀に戻るために彼女はなんとか城を抜け出そうとするのだが。

これ読む前がいわゆる普通の大人の人が読むアドベンチャーだったので、「今度はヤングアダルトでサクサクいきましょう。」と読み始めたものです。理由はなんと「無料」だったからです。今USアマゾンのぞいたら、もうタダではなくなっていました。キャンペーンかなにかでしょうか、3部作とも知らずにサンプル読んでいきなり読み始めてしまいました。サンプルの時は「歴史物は好きだし、高校生向き。いけるいける。」と意気揚々と読み始めたものの、時間がかかりました。

ページも300ページ弱と書いてあったと思うんですが、勘違いしていたようで、400ページ近くありました。どうりで時間かかると思いました。読む時間もかなり制限されていた中で読んだのもあるんですが、Kindleなので、全体が見れないからやみくもに進むだけ。で、なかなか進まない。字も小さかったです。

おまけに舞台が中世のイタリア。これまた英語が手ごわかったです。でも、10代の子がこれをスラスラ読むんだから、ちょっと凹みました。英語が難しいのではなく、語彙が難しかったです。たくさん辞書を引きました。イタリア語を話す前提なので、英語が古い感じで話されます。

でも、作者はベテランの作家さんのようで、この作品が初めてのYA作品だそうです。歴史がとてもお好きなようで、参考文献も載っていました。ちゃんと史実をもとにしてフィクションを作ってあるので、すごく中世の生活様式がわかります。おもしろかったもので覚えているのが、トイレの仕方。他には「中世で不便なのはコンディショナーがないことなのよね。」なんてセリフもあって、笑いました。歴史の勉強にもなります。

いわゆるタイムトラベルものなので、最初は「またかー」なんて思いながら読み進めましたが、ストーリーはすごく山場がたくさんあって、語彙さえクリアーすればどんどん引き込まれると思います。最初50%はとぎれとぎれ読んだので、いまいちな感があったのですが、今日半分を一気読みできたということは、やっぱりスピード感あふれるお話だと思います。たたかいのシーンや移動のシーンが難しかったです。

3部作なので、続きを読んでもいいかな?と思っています。トスカーナのシエナらへんの中世のお話なので、また調べながら読むと面白いかも。でもこれでYAか・・・。ただ単にベッドシーンがないだけでかえって難しいよな気が・・・。でも、YAのなかでこれは「Poison Study」にかなり近い感じです。好きなんですよね。お城がでてくるとロマンチックなおばちゃんははまってしまいます。

ここのところ英語に割ける時間が激減しています。それと最近PBを読んでいて、まだまだだなあと感じます。だから、difficultyの★がどうもいまいち・・・。一からまた勉強しなくっちゃ。

仕事も来週から始まるので、教材の準備も始めました。ここのところ、いろいろと考え始めると、こうやって寝れない夜が頻繁にやってきます。普段はlong sleeperなんですが、実は夜寝入るのがかなり難しいタチです。寝る努力をやめてブログ書くことにしました。

明日(いや、今日)はあってないような一日になりそうです。

しばらくブログの更新が不定期になると思います。せっかくたくさんの方々にきていただけるようになったのに、
ちょっと悔しいです。でも、ブログの更新で子供と費やす時間が減ったり、体調に影響が出たりする可能性が出てきたので、我慢します。またよければたまによってくださいね。案外連日できるかもしれませんし。

でも、年始に掲げた「PBを読む」目標だけは続けたいと思います。ほかのものはできなくても、PBだけは寝ながらでもできるし、子供のお稽古の待ち時間にも読めるので。(英語のシャドウイングや音読はちとはずかしいですしね。)でも、読書日記だけだと興味のある方も限定されてくるので、来ていただけないかもしれませんが、仕方ないです。またお暇ならぜひよってくださいね。

自分の英語力は低下する一方ですが、すこしずつでも前進していきたいです。

今年の目標は今初めて申し上げるんですが、

50冊です。

実は年始に「24冊」と掲げたんですが、(1か月2冊を予定していた)6月で25冊に到達したので、修正しました。あっこさんは気づいてましたね~。

今たしか、34冊目。(すぐ忘れる)あと16冊。教え子に誓ったのでストイックにやっていきたいと思っています。体が持つ限り。

能力の高いかただったら、「なんだそれだけ?」と思われるかもしれませんが、私にとってはギネス並みの記録です。ぜいぜい。記録樹立の際には家族でお祝いしてもらおう。ささやかに。

どこかでブレイクスルーが起こることを願って、毎日やっていきたいです。

今日も来ていただきありがとうございました。
いい一日をお過ごしください。



The Four Horsemen
The Four Horsemen
クチコミを見る

Author :Ben Sussman
Period:August 9th~12th (4 days)
Category:Fiction Adventure
294
pages

Total recommentds:★★☆☆☆
Difficulty:★★★★☆
Story:★☆☆☆☆
Can't-sleep-degree:★☆☆☆☆
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆
Adventure-packed -degree:★★★☆☆
Mystery-packed-degree:★★☆☆☆

ちょっとだけ「トゥーム・レイダー」?
やっぱりハリウッド映画を見るようなお話

あくまで一英語学習者の感想です。ご了承ください。

あらすじ
Andieの仕事は世界中をかけめぐって、遺跡を依頼主にとどける「交渉役」をする「Culturist」。彼女は高校生の時に両親をモンゴルの鉱山の爆発でいっぺに失うという目に会っていた。彼女は今の仕事を終えたら、婚約者の待つロスへ帰るはずだった。しかし、突然婚約者は火事で焼死。またもや愛する人を失った失意の彼女のもとにあった依頼は「黙示録の4騎士を探してほしい」というある億万長者の依頼だった。家を火事で失い、こころのよりどころである最愛の婚約者を失った彼女はその仕事を引き受ける。そしてその禁断の秘密「4騎士」を探し出すたびに出ようとしていた。

表紙もなかなかかっこよかったし、「おお、黙示録の4騎士ってなんや?」となんか宗教的背景に興味を持ってよみはじめたんですが、(ヨハネの黙示録の四騎士)あとで確認すると、ジャンルはMen's adventure。ちょっと細かい薀蓄はなくて残念だったなあ。ただのアドベンチャーだった。表紙ってすごく決め手になるような気がしません?好きな感じの表紙なら読んでみたくなる。それと、英語を勉強するには畳み掛けるような展開のほうがいいやと思って読み始めました。畳み掛けるような展開であるとわかるのに必要なもの。語彙。うう~。いちいち辞書を引いていたらきりがない。やっぱり描写が課題です。名詞が難しい。

で、もうちょっとトレジャーハンターの謎解きがふんだんに用意されていると期待して読んだんですが、私にはいまいちでした。やっぱなにか得られるものがあるとうれしんですがね。結局じいさんのエゴだったのね。みたいな。それに主要なキャラだと思っていた人が突然死んだり、悪役をどこまでも引きずる感じの人が急に改心していいものになったり。悪役の極めつけみないな人の意図がわかりにくかったり。でもがんばって最後まで読みましたが、辛口になるのをお許しいただいて、どうしてもB級映画を見ているような気分でした。

キャラクターも、「金髪で、美人で頭脳明晰。どんな言語もお手の物のculturlist」でも悲しい過去を持つヒロインなんですが、私にはいまいちぐっときませんでした。どうやってculturlistになったのかというバックグラウンドもいまいち「親と一緒に世界中を旅していたから」と言われても説得力なかったし。持っている知識を活用するというよりは何もかも頭のなかにあって答えだけ出してくるみたいな展開なので、「その過程が知りたいんだよ」みたいな気持ちに何度もなりました。ちょっと表面的ですべったなあ。いっそのことトゥーム・レイダーまで派手にいけばかえって小気味いいんですが、知的さを強調したかったのでしょうかね。

謎解きも「その時代のその場所になんでそいういう設定が?」と???が頭をたくさんよぎりました。私が無知だからということを置いといて、そこを納得させてほしくて読み進めたんですが、納得しませんでした。謎解きや、アドベンチャーは完成度が高くないと危ない作品になっちゃうんだなと、へんに納得した私です。いや、英語力のせいで読み方が浅いだけかもしれません。どなたか勇気のあるかたは読んで教えてくださあーい。

もっとネイティブに近い英語力だったら、楽しめたのかもしれません。男性だったら楽しめたのかもしれません。ごめんなさい。でもアドベンチャー物はきらいじゃないんだけどなあ。でも最後まで一応「どうなるのだ?」と最後知りたさに読み進められるという点ではおもしろかったです。終わり方がどうであれ。でも、いち英語Learnerとしては★二つにさせていただきました~。一つでもいいかな?え?辛すぎですか?USアマゾンでは平均★が四ツ半と高かったんですがね。これからは10人以下の星はあんまり信用しないでおこうかなあ。でも、★つけるのほんと難しいです。読んでいるその時の気分とか、間隔とかもありますからね。でもこれは4日で読んだけど・・・。

まあ、でもいろいろ読んで楽しんで英語力をつけるのが目的でもあるので、これも読み切れたということでよしとしたいです。

これで今年公式記録33冊目。今月はあと2冊が目標です。できるかな。これの前も一応普通の子供向きじゃない作品で、これもまあ子供の本棚にならんでいるというようりは空港で売っているたぐいの本だと思うので、今度はYAに行きたいと思っています。

今日もお越しいただきありがとうございました。
お休みの方も多いと思います。
よい休日をお過ごしください。


images
Author :Susanna Kearsley
Period:August 5th~8th (4 days)
Category:Historical Romance
400pages

Total recommentds:★★★★☆
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★★★

丘の中のひっそりとした小さなコテージ、緑のドレスの幽霊
霧の中から300年前の悲恋が今蘇る。

Juliaが5歳の時に、オックスフォードから叔母の家に家族で遊びに行った帰りに、ふと迷い込んだ小さな村で視界に入ってきたコテージ。「あれは私のおうち」と彼女は思った。そして時が経ち、30才前になった彼女はある日また同じ家の前を偶然通りかかり、引き寄せられるように、その家に住むことをなぜか急に決心してしまった。「この家には私とつながっている何かがある。」その小さな家を購入し、イラストレーターの仕事を再開するJuliaだが、彼女はそれから不思議な体験をするようになる。それは約300年前にその家に住んでいた女性Marianaの「記憶」だった。

いやあ、やっぱり大好きです。好みの1冊。★5つでもいいんですがね。一番最初に読んだのがこの著者の「Sophia's Secret」(US版では、「The Winter Sea」というタイトル)でかなり完成度が高い本だったので。一応それは5つということで一つ減らしました。うーん4ツ半ぐらでしょうか。珍しく一人の作家さんの本3冊目です。すごく安心して楽しく最後まで読めました。やっぱりよかったです。この「Mariana」は私のお気に入りのSophia's Secretの前身のようなお話でした。似たような設定ですが、Sophia's Secretの方がより練られた印象でした。似たようなお話でもいいの!この世界につかりたかったんだよねと思いながらニマニマしがら読みました。やっぱりロマンチックぅ。私の心は薄緑の丘の霧の中に立つ石造りのマナーハウスや、小さなコテージに寝泊まりしてました。うっとり。こんなことでストレス解消している自分がなんか変な人に思えてきました(笑)

これも17世紀と現代の二つの時代を描いたラブストーリーですが、あくまでタイムスリップものとは違う路線です。愛し合った二人がいつの日かどこかでまためぐり合うために時を経るとってもとってもロマンチックなお話で、
リッチな歴史を背景に進んでいきます。でもこれはスチュアート家とか、宗教の対立とか、クロムウェルとか歴史的なことは出てきますが、歴史がわからなくてもストーリーに影響を与えないお話です。しかもこの著者は違うペンネームでサスペンスも書いてらっしゃるようなので、こちらのバージョンでも謎解きの楽しみをちゃんと用意してくれてるんですよね。それも楽しみの一つ。最後に「ああ、こうなるのかあ。」と思える楽しさ。

私はまだPBひよっこなので、ジャンルを決めるときに時々悩みます。ロマンスとつくものは時にとっても描写がなまめかしいものもあるようなんですが、いや実際にあったんですが、私が読んだこの著者の3作品に関しては、あっさりしていて、とてもさわやかなロマンチックなんですよね。なんだかうれしい気持ちの後味だし。いやそういうのしかダメなんて言ってませんよ~。なんでも読みます(笑)

ホントはもう一日早く読み終わる予定だったんですが、昨日も今日もほぼ一日中出かける羽目になったので、ずれました。時々、こんなにPB読んで何が待ってるんだ?と思う日もありますが、(実は何にも待ってなかったりするんですが)まあいいか。こういうときは流れに任すのみです。こんなしょぼい英語日記にもだんだんよってくださる方も増えて、コメントまでいただけるようになったんだから、石の上にも1年ですね。(いやこのブログまだ1周年記念したばかりなんで)ほんとうれしい限り。

「今度読む本に悩んだらこれいっとこう。」という本を読んでしまいました。また似たようなの探すの一苦労です。まだアメリカから「Forever」は届かない・・・。ということでちょっと方向転換しようと思います。

今日も来ていただいてありがとうございました。
いい一日をお過ごしください。


Racing in the Rain: My Life as a Dog
Racing in the Rain: My Life as a Dog
クチコミを見る
Author :Garth Stein
Period:August 1st~4th (4 days)
Category:Special Adaption for young readers
336pages

Total recommentds:★★★★★
Difficulty:★☆☆☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★☆☆
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆

人間になりたかった犬を通して見る、
「家族」「人生」「死」そして「再生」
(ハンカチ、いやタオル必須本)

僕の名前はEnzo.犬だ。でも生まれ変わったら人間になる予定だ。テレビのおかげで、人間の言葉は理解している。ちょっと体に自由がきかなくなってきている今日この頃だけどね。憧れの人はアイルトン・セナ。僕のご主人Dennyはテストドライバーだ。ある日DennyはEvaという女の人を連れてきた。そしてちょっとやきもちもやいたけど、赤ちゃんが生まれたときにEvaは僕に言った「Enzo、これからどんな時でもこの子を守ってね。」それから僕はその赤ちゃんZoeを守ることを決心したんだ。僕の家族を。

でも、ある日Dennyがレースに参加しているときにEvaが突然の頭痛と嘔吐に襲われて僕をおいてEvaの両親のうちにZoeと行ってしまった。僕は3日間一人で頑張ったんだけど、一人でいるときにZoeの子供部屋で恐ろしいゼブラのモンスターに会ってしまったんだ。みんなに不幸をもたらすんだ。だからそのモンスターを消すために全部食いちぎったんだ。

Denny達に訪れた出来事を僕が話そう。僕が生まれ変わる前に。

Kindleで読みました。どうも後で見たら二つバージョンがあるようで、私は子供向けに編集されたバージョンを読んだようです。どうりでサクサク読めたはずた。あっという間に読めます。さっき計ったら、30分で11%、ページで言ったら33ページ、1時間で60ページ以上のスピードで読めました。すっきり。これ、暇な時ならおそらく一日で読めます。これは英語学習者にお勧めです。うーん、PBで買ってできる生徒に読ませたかったなあ。

で、内容も大人が読んでもそんなに違和感なく感動できます。最後はぐしゅぐしゅ泣きながら読みました。哀しいだけでなく、ちゃんと希望があって、読んだ後とってもさわやかな気持ちになります。最初は「ちょっとくらい。なんでここまで不幸がおこるのだ?」と暗い気持ちになったり、ちょっと観念的かなあといぶかしげに思ったりしなかったわけでもなくて、途中までは★いっても3つか4つかなあ。なんて思っていたんですが、最後がよかったです。

内容はかなり悲しいお話です。犬を愛して愛してたまらない著者が書いているんだなと、ひしひしと感じるお話です。犬のしぐさがかわいくてかわいくて。そして「死」の雰囲気が最初から最後まで漂います。子供向けに書き直されていてもここまで感じるのですから、原作はもっとpatheticかも。それでも感動が待っていると思いますが。

起こる話はアメリカって感じのお話です。ほかの国ではちょっと考えられないかも。

ラストのラストがかわいくて、涙があふれます。こういう終わり方いいですねえ。わかっちゃいるけど、これやられたらタオルで涙をぬぐいます。

Kindleで初めて「ハイライト」っていうのを使ってみました。好きな表現とかに線を引いてあとでそれだけまとめて見れます。こんなのを線引いてました。一部をご紹介。

To live every day as if it had been stolen from death, that is how I would
like to live. To feel the joy of life.


What he offered me is not for me to keep, but for me to give another.
That is why I feel very fortunate that I am able to offer my hand to you.

気に入ったセリフが編集できるっていいですね。2個目のセリフは映画「ペイ・フォワード」を彷彿とさせました。

子供向けに書き直されたお話で、「The Help」を読んだあとだったので、ちょット物足りなく感じたときもありましたが、読みやすい英語でこれだけの内容なら大満足だと思いましたそれでももちろん時々辞書は引きました。

これは、Graded Readersが物足りない、Young Adultはちょっとついていけないなんて
人も読めるかも?「火曜日、モリ―先生と」とか読める感じで読めると思います。もっと簡単かも。
でも私はなんでも読むのでおもしろくなかったらすみません。でもよかったですよ~。






The Help
The Help
クチコミを見る

Author: Kathryn Stockett
Period:July 25th~July 31th
Category: Fiction
480pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty: ★★★★☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree :★★☆☆☆
Mystery-packed -dgree☆☆☆☆☆
Romance-packed-degree:★★☆☆☆

教科書的な観点から離れて知れる「アメリカ公民権運動」?
いきいきとした登場人物、泣いて笑ってそして感動の物語

(ちょっと視点と変えると「家政婦は見た。ミシシッピ、ジャクソン編」)(笑)

あらすじ
Aibileenはミシシッピのジャクソンに一人で住む50代の女性。夫は彼女のもとを去り、大事な一人息子は白人の車に引かれて、そのまま放置され亡くなった。彼女は息子の死を嘆くが、生活のために再び仕事につかなければならなかった。Helpとして。Helpとは白人家庭に仕える家政婦のことで。Aibileenは特に赤ちゃんと子供の世話が得意だった。息子を亡くしたばかりの彼女は新しくHelpとして働き始めた家で生まれたばかりの白人の女の子Mae Mobleyの世話をするうちに、少しずつ心の傷がいえていくことを感じる。

1960年ジャクソンはまだまだ隔離政策が存在しており、その地の有力者の一人であるHillyは白人女性のサークルの会長として、幅を利かせていた。Aibileenの主人にあたるLeefoltはHillyの取り巻きの一人だった。Leefoltの家には毎週火曜日に「ブリッジの日」と称してHillyともう一人の友人で最近大学を出て故郷にもどってきたSkeeterも来ていた。彼女だけが独身であとの女性は結婚して子供もいた。Hillyは特に黒人への隔離政策に対して熱心で、「不潔だし、病気がうつらないように。」とLeefoltにAibileen専用のトイレを作るように説得していた。

台所で仕事をするAibileenにSkeeterがやってきてこう聞いた。
「あなたは本当は黒人専用のトイレがこの家につくられることにどう思っているの?」
本当の気持ちはもちろん言えないAibileenだが、Skeeterに他の白人と少し違う感覚を覚えるAibileenだった。
Skeeterは黒人女性のConstantineに本当の母親以上に愛情を受けて育った女性だった。

ある日SkeeterはAibileenにあるお願いをする。
「Helpとして働く女性たちの本音を書いて本にしたいの。どうか手伝ってほしい。」時代はまだ1960年代初めの隔離政策が根強く残る土地南部ミシシッピ。ちょっとしたことで黒人たちは投獄されたり、殺されたりしてしまう時代だった。


ずっと読もうかなと思っていたんですが、U.Sアマゾンでじりじりとランキングを上げて、今は1位。以前にこの作者が作品の登場人物としてモデルにされたとある黒人女性から訴えられたというTIMEの短い記事
Kathryn Stockettを読んで興味を持ちました。「へえ、そんな話なら読んでみたいなあ。」と。

なるべくヤングアダルトの次は普通のフィクションの順で読んでるので、まずはサンプルをぽちっとしたつもりが、サンプルぽちっとしたあと間違えてまたぽちっとしていて、結局購入していたので読みはじめました。読み始めて思ったのは、「まるでアメリカ映画をみているようだ。」という印象。読んでいて、「これは映画化されるでしょう。」と確信。で、ランキングも1位のままだし、もしかしてと思って調べてみたら映画化されていました。なるほど。

ちょっと原作のイメージより軽めで私のイメージよりみなさん若い感じですがね。もうちょっと重厚で南部の湿気のこもった感じで読みました。

高校で英語を教えていると何年かに一回は必ず出会う人物は、わかりますよね。
公民権運動のキング牧師です。それにローザ・パークス。どちらかが主人公になっている場合が多い。最近ではキング牧師のスピーチを読みました。全文ではないですが、結構長いバージョンで教科書に扱われたりしています。この本ではキング牧師やローザ・パークスは名前が出てきて、実在の人物であるメドガ―・エヴァンスは実際に登場します。メドガー・エバンスは「近所の人」として登場。そしてKKKに自宅前のポーチで殺され、お葬式には彼の10歳の息子の抑えた涙が、皆の涙をさそったなんてくだりも物語で出てきます。

授業で教科書的に学ぶのとは違って、これを読むと生き生きと主人公たちが動き回り、その泣き笑いに共感できます。いまからそんなに遠くない1960年代のアメリカの国の様子、特に
南部の様子が見事に映し出されます。なによりも魅力的なのが、黒人のThe Helpと言われる家政婦の二人の女性。友情、愛情いっぱいで勇気に満ちた役柄です。特にMimmyのキャラクターとそれを取り巻くエピソードが群を抜いていて、暗くなりがちなこのテーマに明るい光をさしているようだと思いました。そして息子を突然亡くしたこころやさしいAibileen。彼女がいなかったら、彼女の美しい心がなかったら、ジャクソンのhelpたちはもっと苦労していたことでしょう。

作品を読むなかで読者は虐げられているhelpの黒人女性たちの側に立ち、何度も何度も訪れるハラハラする瞬間に気をもみながら、「どうかだれも不幸な目に会わないで。」と祈る気持ちで読み進めます。黒人女性たちがバラバラだった心をある事件がきっかけで、その心を一つに重ね合わせていくその過程も感動ものです。

そして、反対側の人間、白人女性たちの矛盾した虚栄心、そして時に心温まるhelpたちとの心の絆にも心打たれ涙します。キャラクターはとてもステレオタイプ的に書かれていますが、それがかえっておもしろかったです。黒人女性側に立つたった一人の白人女性Skeeterの心の葛藤も気をもみました。

文章を読んでいて心温まるシーンはたくさんあるのですが、主人公の一人Aibileenの子供に対するまなざしがとてもとてもよかったです。子供のセリフもかわいくて声が聞こえてきそうでした。

最後には澄み切った爽快な気持ちで読み終われるので、「ああ、いい話だったなあ。」と素直に感動しました。

英語はすごく難しい英単語が連続ででてくるというわけではないし、女性の視点で日常的なことが中心なので読みやすいはずなんですが、普段目にするのとは違う単語が飛び交うので最初はすごく戸惑い、読み進むのに苦労しました。黒人のメイドさんたちの英語の使い方が違う。I think もI specとかいう言い回しを筆頭にいろいろと違います。略語も多くて、古そうな言い方のような気がします。辞書引き損の連続。ひとつ面白いのはbe動詞の使い方。オーストラリアの映画でもアボリジニの男の子がこういう使い方をするのをきいたことがありますが、主語がなんであろうともすべて3人称単数扱い。is, was で済ませてしまう。これはノンネイティブにとってはかえって楽なんですがね~。生徒が喜びそうだ。

という理由とやっぱり大人が読むストーリーなので、いつもの倍近く、読むのに時間がかかりました。10%読むのに2時間。全編480ページなので、1時間25ページもいっていない。これほど進まなかったのは去年読んだ「The Forgotten Garden」以来かも。あれも辞書を引き引き読みました。1年前なので、そのころよりはちょっとは読むスピードも上がっているはず?なので、こちらの方が時間がかかっているかもしれません。乗ってくるともう少し早くはなっていたと思いますが、それでも1時間30ページを超えることはなかったと思います。なんだか最近わからなくなってきているような・・・。それだけ辞書を使いながらも中身を深く読もうとしている傾向が起こっているのかもしれません。(最初は450ページぐらいと思って、「2時間で45ページ?読むの遅すぎ!」と落ち込みましたが、もうちょっと読めてて少し安心しました。でも読了するのに15時間はゆうにかかったと思います。これもうちょっとやさしめだったら、超お勧めなんですがね。読むの時間かかっても価値ありました。

10冊読了毎にちょっとした達成感を感じるんですが、これで30冊。記念すべき記録はいい作品でした。なんとか7月いっぱいに読むという自分への締め切りを守ることができました。あと5か月でどれだけ読めるかわかりませんが、いろいろ取り混ぜて頑張っていきたいです。

今日の「つぶやき」でも書いたんですが、PBを読むときにある程度自分にリミットを設定します。今ならば「1週間で1冊」「3日で1冊」「いや今日だけで読めないか?」といった風に。本を味わう読書家がすることではないかもしれませんが、これが結構効いていて、ここまで来れました。「もう今日は無理だから明日。」と思うところを、「明日に伸ばしたら2週間にわたってしまう。がんばって読んでしまおう。」となるわけです。普通の英語の勉強だとこうはいかない。まず机に向かって何時間も問題解けません。というか机に向かうようなことすらまったくしていないような気が・・・。冊数を積み上げることは邪道かもしれませんが、一つ一つの作品を味わっていないわけではないので、私にとっては「最強の英語勉強法」となりえています。世界が広がるし。この作品一つ読むだけでもおおきくとらえれば、アメリカの歴史を再認識しましたしね。

「PB読んでいるだけでテストは受からない。」これは言えるかもしれません。でもいつの日か「PB読んでるだけでも結構な英語力つくよ。」と証明できたらいいなあと思っています。それに言語を超えた読書の感動はこの上ない蜜の味です。残念ながら私は2か国語だけでも四苦八苦。

まだまだ修業の旅は続きます。

今日もきていただいてありがとうございました。
明日もいい一日でありますように。

2012年1月15日追記:映画The Help についてUpしました。
詳しくはこちら
   ↓
映画「The Help」




このページのトップヘ