英語読書日記

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2013年10月



Author:Philippa Gregory
When:September 15th ~ September 22nd 2013
Category: Fiction based on the history
Pages: 464 pages (15 hours and 7 minutes )

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★★☆
Adventure-packed -degree:★★☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


英語読書累計 14980pages  

「カズンシリーズ」は飛び飛びに読んで、これで5冊目です。続き物ではなく、同じ時代に違う主人公の視点から「バラ戦争」の時代が描かれているので、何度も同じ登場人物が出てきて、しかも視点が違うとまた見方が変わって面白い。これはシリーズを読んで面白さが倍増するようにできています。そしてこの時代にやけに詳しくなってる自分がいます(笑)

これはこのシリーズの中でも1、2を争う出来です。

しかも一般には「悪王リチャード3世」と言われている王のお妃が主人公。でも実はこの後で王となるヘンリー7世によって作られた像であると言われています。短い在位期間であったにもかかわらず、案外善王ではなかったか、と評価は低くない。

その知られざる事実を明かすかのような話の展開でかなり面白いです。知らなかったリチャード3世像と他のお話ではかなりはかない弱々しい女性像しかわからなかった王妃アン。その短い、悲しい生涯を垣間見ることができます。

なによりも面白かったのは、1巻では主人公として登場した王妃エリザベスがこの間では完全に悪役として語られます。その落差があまりに面白かったです。語りがすべて主人公なので、こういう描き方ができるんだなあと舌を巻きました。ほんとに全部絡んでて、全部読んでおいしさ倍増って感じです。

前半のクライマックスシーンはなんと言っても嵐の船の中での主人公の姉の出産シーンです。読んでもすごいインパクトだと思いますが、聴いてると出産シーンに立ち会っているような感じでもっとコワイ・・・。ここまで書けるとは・・・。いやあすごいです。

主人公のアンはキングメーカーの娘としてはかなり地味な存在で、お話の中でも控えめな性格が垣間見えます。
父親がエドワード4世を王座につかせたあと、今度は反旗を翻して退位を迫る。その中でエドワード4世の王妃であるエリザベスの父と兄を殺害します。その時からアンとその姉イザベルにとって生涯王妃エリザベスは敵であり、魔術を操るおそろしい魔女としてうつります。その恐怖感が彼女をむしばんでいく。

政略結婚でイギリスの王位継承者と結婚し、夫を戦いで亡くしたあと、王子リチャードと駆け落ちに近い結婚をして、最後は王妃となったアン。でも28年の短い彼女の人生は華やかさからはかけ離れた影との闘いに終始します。せめてもの救いは夫リチャード3世ととてもよい夫婦仲だったという描き方でした。いとこ同士の結婚。しかし、最後は病弱なたった一人の王子の死とともに彼女の命の灯は消えゆこうとしている。その彼女の内なる声とともに物語は終わります。ちょっとこころ揺さぶられました。

王妃としての条件は群を抜いていたにも関わらず、シリーズの中の3人の王妃の中で一番地味に映るリチャード3世妃アン。しかし、物語としてはカズンシリーズの中でも一番よかったのではないかと思いました。

順番を変えて読んだんですが、かえってそれがよかったような気もします。もうこのシリーズが終わりなのかと思うとちょっとさみしいです

The Lady of the Rivers
The Lady of the Rivers [ペーパーバック]

Author:Philippa Gregory
When:September 11th ~ September 14th 2013
Category: Fiction based on the history
Pages:  513pages (
5時間半ぐらい?
)

Total recommends:★★★★☆
Difficulty:
★★★★☆
Story:★★★☆☆
Can't-sleep-degree:★★★☆☆
Romance-packed-degree:★★★★☆
Adventure-packed -degree:★★★☆☆
Mystery-packed-degree:★★☆☆☆


英語読書累計 14516 pages  

昨年イギリスに行った時に買い込んだ本の中にあったんですが、わざわざ耳読書がしたくなりました。プランタジネット時代にタイムスリップできる感覚にはまっています。でも、これはaudible版が出てなくてわざわざaudioCDを購入しました。

CD5枚セットでした。400ページちょっとなので、10時間ぐらいかなあと思っていたんですが、1枚1時間ちょっと。ということは5時間から6時間です。もしかしてabridged版(要約版)か?と思ったんですが、調べてみるとちゃんと”unabridged”と書いてある。

英語が単に速かったということです(笑)イギリス英語で速いってけっこう珍しいです。

本も持っているので聴き終って確認するとちゃんとそのままでした。聞いたものは読むと速いことに気が付きました。ささっと読んで音が浮かぶ。本で読むより耳で聴くのと臨場感が違うような気がします。聴いてる方がイメージがわきやすいです。いくつかの個所を一応チェックしたんですが、意味を取り違えてはいなかったように思います。まあいちいち突っ込んでたらPBは最後まで読め(聴け)ませんからね。最良の方法は本を楽しむことだと私は思っています。日本語の本と同じ。解釈も多少違ってる、受け取り方も微妙な違いがあるし、好みもありますからね。

でもところどころに音楽が入っていて雰囲気よかったです。同じようなBGMのアルバム欲しくなった程。一日一善ならぬ一日1枚をめどにウォークマンに録音して聴きました。(最初ipodに入れたんですが、順番がへんてこになってあきらめました。ウォークマンの方が操作は楽)休日は仕事をしながら2枚、約2時間聴けたので、4日で聴いちゃいました。

ストーリーは
The White Queen
The White Queen [ペーパーバック]
この人、エドワード4世のお妃、エリザベス・ウッドヴィルのお母さんが主人公です。冒頭でいきなりジャンヌ・ダルクが出てきてびっくりしました。ジャンヌ・ダルクも魔女とされて火あぶりの刑に処せられていますが、このお話の主人公ジャケッタもいわゆる能力を持つ女性として描かれています。あくまでも自然な描き方なので取ってつけた感じはありません。かなり感の鋭い女性であったことは間違いなさそうです。

主人公が王様の妃じゃないので、イギリス史好きの私もけっこう最初は把握するのに苦労しました。でもなんでこの主人公がヘンリー4世王の息子であるDukeと結婚して、そのあとDukeの侍従である一回の騎士と結婚したのかよくわかりました。当時ではけっこうな身分の差の結婚みたいです。ジャケッタはフランス王族ともゆかりのある身分で、当時の王ヘンリー6世の伯父の寡婦であり、王妃の親友ですからね。相当な権力があったみたいです。二人の間には14人(もしくはもっと)も子供がいました。愛ある結婚だったようです。

こうやって歴史上の人物が生き生きとドラマを演じてくれるとものすごくわかりやすいです。まあ、こんなこと知って面白がってる人も多くないかもしれませんが(笑)職場で英語ネイティブスピーカーに「フィリッパ・グレゴリー読んでるんだ。ほらアザー・ブーリンガールの」と言っても「誰それ?」と言われる始末です。

この人の語り口はフィクションであるのがわかっていても、なんだか本人たちが動いているような錯覚に陥ります。史実をもとにして書かれていても、限界がありますからね。作者の想像力がモノを言う。

淡々としている中にも情熱を感じられるし、フィクションフィクションしていないところに魅力があるのかもしれません。ファンタジーよりどっぷりのめりこんじゃう私です(笑)

私はこの人の作品にどっぷりつかるのがPBを読む上でのちょっとした目標だったので、素直にうれしいです。しかも耳読書で堪能できるなんて。こういうことを楽しめるようになっただけで、コツコツ英語続けてきてよかったです。それが英語を勉強する目的。楽しいなあ。楽しいと苦しさも生きてきますね。

実際はUSアマゾンのaudibleサイト
http://www.audible.com/pd?asin=B00CP7DXDWでunabridged版をダウンロードしました。

Author:Deborah Harkness
When:August 29st ~ September 11th 2013
Category: Fantasy
Pages: 593 pages (
24 hours and 30 minutes
)

Total recommends:★★★☆☆
Difficulty:
★★★★☆
Story:★★★☆☆
Can't-sleep-degree:★★★☆☆
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:★★★☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


英語読書累計 14003 pages  

Twilightのお姉さん版的トリロジー第二巻

これは2巻で、1巻を読んだのは2年ぐらい前なので、記憶をたどりながら聴いていました。「この登場人物だれ?」と思いながら聴いていて、最後の最後で「ああ、最後に出てきたカップルか!」とかの連続でした。それでも大丈夫でした。

Twilightではバンパイアと人間のラブラブでしたが、これはバンパイアと魔女のラブラブです。1巻ではラブラブ度高いけどすれすれと言う感じでかえってそのへんが面白かったりしましたが、2巻では完全にラブラブなので、すれすれ度合いがなくてちょっとハーレクイーン(笑)

キャラの出し方もちょっと似ています。バンパイアはどれもそうですが、独占欲があって、あまりにもヒロインに献身的。トワイライトではウェアウルフでてましたが、こっちはデーモンで、ちょっと出方が違います。この本の方が読者層の年齢が高いと思います。薀蓄度も高いし、歴史オタク度もかなり高い。大学の先生が書いてるから当然ですね。今回の舞台はエリザベス女王の君臨するイギリスでした。ドイツにもちょっと足を運んでいました。エリザベス女王を始めルドルフ皇帝、シェークスピアと豪華絢爛でした。どちらにしろ、Twilightもこれもとってもcenter-mindedな感は否めないので、パラノーマルがお好きな人にしかおススメできません。私はこういうのも大丈夫。

1巻でもう読まないでおこうかと思ったんですが、先がどうなるかちょっと気になってたし、これは映画化予定もあって魔女ものとしてハリポタに対抗しようという勢いが昔あったので(今は知らない(笑))ちょっと挑戦してみました。話はちゃんと盛り上がりもあって読み進みます。キャラクターもファンが付きそうな感じで描かれています。おばちゃんはそこまでのめり込みはしませんでしたが、マンガの世界が展開されてるかのような感覚で聴きすすみました。

これの前に聞き続けていたのが実在の人物のお話で、もっと重厚だったので、( The White Princess )より「漫画みたい」と思いながら読んだとは思います。しかもタイムトラベルを扱ったのでよけいに不信感が増しました(笑)で、「困ったときは魔法」ですからね~。まあ仕方ないか。

それとちょっと長いですね。ファンはいつまでもこの世界に浸かっときたいのでいいと思います。

でも、1巻で謎として残された未決事項が少し明るみになったのでまあよしとします。それなりに楽しみました。


実際はUSアマゾンのaudibleサイト
http://www.audible.com/pd?asin=B00CP7DXDWでunabridged版をダウンロードしました。

Author:Philippa Gregory
When:August 21st ~ August 28th 2013
Category: Historical fiction
Pages: 545 pages (19 hours and 5 minutes
)

Total recommends:★★★★★
Difficulty:
★★★☆☆
Story:★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★☆


英語読書累計 13910 pages  

これの前にちょうど直前までの話にあたるお話、
The White Queen
The White Queen [ペーパーバック]これを聴いてからお話に入ったので、とても話が分かりやすかったです。ほんとはこの"The White Queen”が1巻で次に②"The Red Queen"③"The Lady of the Livers"
④"The Kingmaker's Daughter"の次にこの⑤"The White Princess"が来ます。写真貼るのやめときますね(笑)私は順番をかえて読んじゃってます。②”The Red Queen"、①”The White Queen"でこのお話。でもこの3冊、つながりが強い巻なので、わかりやすくなっちゃいました。今回の主人公の実母と義理の母の巻を読んでたからです。ややこしくてすみません。

すべて歴史上実在した女性のお話なんですが、ご本人たちにインタビューしたかのようにというか本人たちが語ってvividにお話が進む、進む。私はaudibleで聴いたから、本人に語られているかのように「ふむふむ」とテューダー朝に出張状態でした(笑)

当時の史実や実存している資料や、歴史学者の分かれる意見を著者なりに膨らましてフィクションに仕立て上げていく手法がかなり話を面白くしています。私はイギリス史が大好きなので、こういうのはワクワクして読んでしまうんですが、ちょっとでも歴史が好きならこれらのシリーズは引き込まれるんじゃないかなあ。フィクションだけど、史実から作り上げてるので、オーセンティックな雰囲気プンプン。タイムトラベルものとは一線を画しています。

このお姫様はプランタジネット朝最後の姫君の一人で、テューダー朝開祖者であるヘンリー7世のお妃になった人です。イギリス史でも一番有名な王であるヘンリー8世のママにあたる人です。でもヘンリー7世の前の王リチャード3世の愛人だったという設定です。それは初耳だったのでWikiると、愛人説は出てこなかったです。(日本語はかなりおおざっぱです。英語の方が詳細がわかる)その節があったかどうかはわからないけど、この愛人説と言い、この人の弟たちにあたるエドワード5世と、リチャード王子のエピソードといい、まことしやかに語られて特に王子が実は生きているというエピソードが最後まで軸となって話をぐいぐいひっぱります。

ヨーク家とランカスター家の王族同士が王位をめぐって争いあう有名な「ばら戦争」の一番最後の時期のお話なんですが、すごくややこしんですよね。いとこ同士が入り乱れて、親族の王権争いなんですが、一連の話を読んでものすごく詳しくなってしまいました。やっぱりキャラクターが生き生きを物語を突き動かしてくれると全然印象が違う。ものすごく話の上手な西洋史学の講義の生中継を聴いているようでした。

ヨークとランカスターはいまだに「犬猿の仲」とよく比喩されます。この間もランカスター出身の人が「ぼくの妻はヨーク出身なんだよねえ」と笑いながら言う裏にはこういう歴史が隠れているんです。

でも、やっぱり背景知識がないと難しい部分もあるのかもしれませんが、先にこういうのから入って行けば歴史が好きになるんじゃないかと私は思います。私の歴史好きはマンガからですしね(笑)西洋史を好きにさせてくれたのは森川久美とか、特に好きまではいかなくても、池田理代子もほとんど読みました。え?かなり古い?すみません。まんがの知識でもかなーり役に立つことを今証明してるような気がします。

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