英語読書日記

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2013年11月

The Sea of Tranquility: A Novel
The Sea of Tranquility: A Novel [Kindle版]

Author:Katja Millay
When: November  15th~ November 22nd 2013
Category: Fiction (Young Adult)
Pages: 450 pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
Story:
★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★★★★
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


これは今年読んだヤングアダルトでダントツのベスト1です。

深い深いトラウマを抱え、口がきけなくなったナスティアは、新しい高校に通うために、おばの家に越してきた。濃いメイクと髪で顔を隠して黒い服を来る彼女はまるで鎧を着ているようにだれも近づかない。

彼女が他の女の子たちに嘲笑されている時に助けられたのは、学校でほかの高校生とは全く違う孤高な存在ジョシュだった。

やがて二人の道が交差しはじめ、たくさんの答えられない、答えのない答えを探す旅がはじまる。

"You've listend to every word  I've ever said, even the ones I didn't say. "


春から忙しいのと、耳読書ばかりではだめだと、一日のリスニングの半分以上をBBCや違う取り組みに変えたので、1作品を聴き終るのに、2週間ぐらいはかかってしまいます。去年の倍をかけて聴いています。

たまたまちょっと休憩しようとイヤホンで聞くのをすべて耳読書にしたら、やっぱり1週間で聞けました。しかも聞きだしたら止まらないお話でした。ああ、耳読書っていいですねえ。ああ、ドラマチック。

出だしは「これはトワイライトか?『私』ナレーションで、孤独な転校生。しかもいきなりイケメン登場」と一瞬のけぞりました。

でも杞憂に終わってよかった。すばらしいYA(ヤングアダルト)作品でした。ドラマチックで、ティーンと大人のはざまの心理描写もうまかったです。聴き終るのがとても惜しかった。

傷ついた心、孤独な心を持つ二人が、心の葛藤、そして癒しを、少しずつ円が重なり合うような視点で丁寧に描いています。

いろんな決め台詞が満載で、それを言い切らないところにうまさを感じました。センスあります。そして、いろんな謎が少しずつわかっていく過程の描き方も面白かったです。

ストーリーは淡々と二人の主人公が交互に語り部となって進みます。でも起こる内容はかなりドラマチックです。そのドラマチックさがドロドロしないところが作者の力量。いろんな感情を表現していますが、反面あっさりさもあります。

YAの場合、ひとつ間違えると、かなり独りよがりな感が否めない話になるところを、うまくかわしてしかもメロドラマも盛り上がるつくりになっています。楽しめました。

私がなによりエモーショナルになったのは、男の子の主人公のジョシュの描き方です。おばちゃんでも惚れちゃうような一途さ。胸キュンでした。せつない男子ナンバーワンです。脇役の男の子の描き方もうまいです。これは女の子の胸をわしずかみにしちゃいそうです。いやしてるだろうな。映画化されるかも。ほんまに。これは確立高そうです。

個人的に気に入ったのは、audibleの中には最初にBGMが入ることもあるんですが、これはもうその時点で超気に入りました。ピアノの切ないメロディー。いいです。

まだ波の音のように、ノクターンが心に響いています。

読んでいて頭の中で思い出したのはこれらのYA作品。
Hopeless
Hopeless [Kindle版]

The Fault in Our Stars
The Fault in Our Stars [ペーパーバック]

Easy
Easy [ペーパーバック]
これらの3つをミックスさせたような感じでもあります。かなりドラマチックなんですが、抑えた感じはThe Fault in Out Starsのセンスもあるし、メロドラマの部分はHopeless とEasyにも負けない。

繊細なティーンの心をすごくよく描いていて、私は上の作品のなかでやっぱりこの作品、The Sea of Traquilityが一番「せつなく」感じました。

英語は読むのには読みやすいほうだと思います。audibleは二人のナレーションで効果抜群。男の子の方の英語がかなりき」きやすくて、それにくらべて女の子の方は早口に感じました。その点では耳読書のレベルだと★3つぐらいな感じです。こういうのをきいてると、英語話してる時につい、"He's pissed off."とか、"It sucks."とかいいそうになってやばい。日本人のおばちゃんが言っちゃあいけませんね(笑)

きいてて、台詞に「アンカニー」という言葉が出てきて、文脈上なんとなくわかるんですが、知りたくて辞書を引いてもスペルがわからないので、思っている意味にたどり着かない・・・。今日はネイティブスピーカーの先生がいたので、捕まえて聞きました。「なんか『信じられない』とかいう場面で言ってたんだよ」といって先生のipadで似たようなスペルのリストをだしてもらって見つけました。uncannyという言葉でした。手間かかるけど、忘れませんね。

これは耳読書で聞くとさらにドラマが堪能できると思います。台詞を言うときにものすごく淡々としているときと、感情がこもっている時と、いろいろあって、演技がすごくうまいです。なきながら言う台詞なんてもううるっときました。これも耳読書で堪能してほしいなあ。

これをお勧めしてくださった方は、ご自身の好きな作品以外にも、私の読書日記も参考にしてくださってたくさんaudibleを聞いてくださっています。で、「angelさんはこれきっと好き」とお勧めしてくださいました。これはおススメいただいて本当によかった。ありがとうございました。次はこの作品をアマゾンで探したときに出てきた作品がaudibleであったので(ない場合が多い)それを聞いてみようかなと思っています。選択肢があまりない今日この頃です。

今週は自分的「ちょっとお休みウィーク」で、英語の取り組みはほとんど読書しかしてません。TOEICも一応、目標点を越えたので一安心。で、こうやって本三昧できるのもちょっとうれしいです。

Author:Liane Moriarty
When: Octorber 24th~ November 14th 2013
Category: Fiction
Pages: 442 pages ( 
16 hrs and 23 mins )

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★☆☆
Story:
★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★★☆
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★☆

今年の読書累計 18012ページ


少女の初恋

そのあまりにもバルナバルな一途さが招く運命。

妻と協議離婚し、母の再婚でアメリカへ行ってしまった愛娘と離ればれになったザック。彼は小さな画廊を営んで暮らしていた。画廊に並ぶのは、祖母から譲られたチャールズ・オーブリ―という画家の絵数点。

ある日、仕事仲間のポールから、オーブリーの作品が売りに出たという情報を聞き、その写真を見るが、何かが違う。それにデニスという青年の肖像画だが、ザックの知る限り、オーブリーがデニスと出会った記録はどこにもない。

ザックはオーブリ―について本を書こうとしたためていたメモとともにオーブリ―が毎年滞在した海岸の町まで足を運ぶことにした。そこで見つけたのは、オーブリ―の絵のモデル、今は年老いたミッツィー(愛称ディミティ)だった。

新しく売りに出された作品はどこからきたのか。そして謎とされてきたオーブリ―の軌跡が少しずつ解き明かされるのだった。

この著者の作品は今年の春ぐらいから順に読んでいて、これで3作目。今4作目ぐらいまででてると思います。時代の違う二つの話が同時進行で絡むデュアルタイムストーリーです。私はここ数年その類の作品に凝っています。

他にもたくさんデュアルタイムストーリーは読んでいますが、この人の作品はとてもドラマチックに思えます。後からひたひた来る感動というより、いっぺんにドラマが目の前で展開していく感じの全部「濃さ」があります。特に古い時代の登場人物の描き方に力点が置かれています。イギリスの地方の昔の雰囲気がくっきりと浮かび上がるような気分になれました。

この人の作品はイギリスの風景も味わえます。

話の濃さゆえにちょっと息苦しくなる部分もあるけど、それを超えると「ああ、そうだったんだ」という事実が明るみに出されて読みごたえを感じます。1作目、2作目に比べてその感じが強くなっているような気がしました。

ミステリーのような雰囲気もあるので、先を知りたくて読み進むと思います。

特に後半部分は謎が次々と明らかになっていくので止まりません。前半は少し長く感じました。やっぱり魔法とかじゃなくて、こういうドラマが最近は好きなような気がします。

それと、これは珍しく、主人公の一人が男性です。それもよかったような気もします。秘められた、隠し続けてきた、信じられない過去を受け止めるのがこの男性でよかったとすら思えました。

しかしよくこんなドラマ考えるなあ。ほんとドラマチックな、ある意味ロマンチックなお話でした。

ある画家の一生とその残された絵のつながり。それだけでもロマンチックです。それにまつわるエピソードや、人間関係、そして残された謎という、なんともそそられる内容のお話でした。でもよくよく考えると設定に多少の無理はあるかもしれないなとも後で思いましたが、「この先どうなるの~?」という気持ちでどんどこ進みました。

英語はやはり二つの時代に行ったりきたりするのと、時代ごとの登場人物、二つの時代の共通の登場人物を把握しないといけないので、慣れるまでは入り込むのが難しかったりもたまにしましたが、後半は怒涛のドラマで読ませます(きかせます)。ナレーションはゆっくりなイギリス英語なので、聴きやすかったです。

この著者の作品もあと残すところ1作のみ。そういえば、毎年読んでいた作家の新作がこのところ同じ時期に出版されてないです。すこしずれている。今頃はケイト・モートンがでるのになあ。サラ・アディソンも2月位までお預けです。多作のサラ・ジオは今週末に新作が出るので、次はそれにしようかなと思っているんですが、英語が読みやすいのでaudibleで聴きたい気もします。でも新作はaudibleが同時に出ないことが多いので、どうしようか考え中です。

これでやっと読書日記は読み終わったものを更新しました。うれしい。読書日記はいつの日かまた読んでいただける日が来ることが多いし、(映画化されたりするとヒットする)自分にとっても励みになるのでこの形をとってよかたかも。以前は興味のない人も見る形になっていて、「今日は勉強のことじゃないのか」みたいな反応を感じました。すごく反応が少ない(笑)読書日記だけのブログとして独立させてよかったかも。

今年は50冊なんて目標を掲げる自体がよくないのかもしれないけど、やっぱり50冊読めたらうれしいなあ。なんとか時間を作りたいです。

読んでる(聴いてる)間の空間が好き。

In a Treacherous Court
In a Treacherous Court [ペーパーバック]

Author:Michelle Diener
When: Octorber 7th~ November4th 2013
Category: Historical Fiction
Pages: 324 pages

Total recommends:★★★☆☆
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★☆☆☆
Can't-sleep-degree:★★★☆☆
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:★★☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆

英語読書累計17570ページ

耳読書と言い、このところオーストラリアの作家が続いています。歴史モノをたくさん物色していた時におススメででてきたような気がします。ページ数も短いし、スピード感があるようなことを書いてあったのでポチッとしました。

これの前は大作だったんですよね。だから軽めのもとということと、歴史モノに慣れていたのでこれ読んでみたんですが、忙しかったのもあって、一向に進まず、一気読みしていないのもあって面白味を味わえなかったと思います。

もっと速度も速く読めるとおもったんですが、案外曲者でした。語彙はけっこう辞書を引いたような気がします。ヘンリー8世時代の話で、一応主人公たちも実在の人物だったと思うのですが、フィリッパ・グレゴリーのような、圧倒的な感じもなく、リアル感も感じることなく、「まあエンタだった」で読み終えてしまいました。一気読みしたらもう少しましな感想だったかも。あまりに読む間隔が空きすぎました。

実はもともと豪華絢爛で残酷さが目立つヘンリー8世の治世は興味がなかったりします。だからかなあ。ヘンリー8世は一番有名ですからね。ロンドン塔を初めて訪れた時に、王の鎧を見て「中世の人なのに大きいなあ(横にね)」と思ったのを覚えています。

この読書日記は私にはめずらしく、読み終わってからかなりたって今書いています。いつもならなるべくすぐに書くようにしているんですが、そこまでの気持ちになれなかったのかな。すみません。これはシリーズものなのか、同じ作家の人がたくさん歴史ものを書いているようです。

なかなか好みの歴史モノを探すのも難しいなあと思いました。

しばらく忘れていた今年のページ数の累計を計算してみました。って電卓で足してるだけですが(笑)

17570ページになっていました。50冊まであと9冊なんですが、だいたい2万ページぐらい行くでしょうか。1ページ300語ぐらいで計算すると600万語は超えるかも。1年で600万語ってどんな感じなのかよくわかりません。おととしから計算すると累計は200冊を超えてるので、2000万語をゆうに超える計算です。進歩があるのかないのか。多読の効果って実際はどうなんでしょうね。でもそれ考えるより、本読みたいです。語数調べる時間もったいない。

いい本に出会いたけど、そうじゃないこともあるから、いい本に出会えるんだなあとも思います。


Author:Rosamund Lunpton
When: Octorber 16th~ Octorber24th 2013
Category: Mystery
Pages: 432 pages (12 hours and 40 minutes )

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★☆☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★★

ロンドンにある私立学校のスポーツデイの日。校舎から突然爆発音が聞こえ、炎に包まれた。8歳の息子アダムのために訪れていた母グレイスは、同じく学校にアシスタントとして来ていた17歳の長女ジェニーが校舎の中に閉じ込められていることに気が付く。とっさに取った行動は、炎の校舎に娘を助けに行くことだった。

一命は取り留めたものの、気が付くとグレースは脳死状態で、ジェニーは大やけどを負って意識不明の瀕死状態だった。しかし、二人とも魂が抜け出た状態で病院にいた。

火事はなぜ起こったのか?


この作品が2作目にあたるんですが、私は衝撃的だったデビュー作より、この作品の方が断然好きです。
Sister
Sister [ペーパーバック]
これですね。衝撃受けて思わず渡辺由加里さんのブログに伺ってコメントした覚えが(笑)朝日新聞のGlobeで知って手に取りました。だから2作目もある意味「この人のは面白いはず」と思って今度は耳読書で挑戦。イギリス英語聞きたかったし、新しい作品で読みたそうなものがなかったので、これ行きました。(今後何聞こうか・・・(汗)

デビュー作のほうが大当たりだったんですが、テーマが私には重すぎて、読んだ後、感動と言うか、衝撃というか、なんだかラストぶるっと来たのを覚えています。これもある意味すばらしいですが。

これは面白かったです。私がミステリーを楽しむのはめずらしい(笑)

始まりは幽体離脱状態で始まります。「おお?これは映画『ゴーストか』」状態(笑)でもどちらかというと、そっちじゃなくてこっちの雰囲気も確かにある。
The Lovely Bones
The Lovely Bones [ペーパーバック]
ここでブログ書く前に読んでたもの。懐かしい。これは完全に幽霊状態でしたが、このAfterwardsの主人公はまだ臨死状態。病院に体があります。

ここからグレイスの視点で、夫に語りかけるように物語が始まります。容疑者が現れ、話が複雑に絡み合うのはさすがです。ミステリーなので、その謎解きがとても面白いです。

しかし、私がもっと堪能したのは、ミステリー自体ではなく、家族のきずなを描いていたところです。こういうのは弱いです。ミステリーに重点をおくとものたりない方もいるかもしれませんが、私はこういうのが本当に好きです。車の運転中に涙しながら聞いていたおばちゃんは私です。母の立場として子を思う気持ちに感情移入しちゃいました。この人らしい、あっさりした終わり方もよかったです。

英語は簡単でもないけど、超難しいわけでもなかったと思います。イギリス英語で、ちょっと速めな部分もあるかな?ページ数に対して時間が少ないですもんね。こういうのに1級単語は常連なんですが、読み続けると、慣れてくるのもあるのかもしれません。Sisterの方がちょっと難しく感じたのは、2年のスパンがあるからかもしれません。目読書と耳読書の違いもありますね。ミステリーなので、いつもより聞き返しは多くしました。伏線を見落としたくないですからね。ipodは30秒戻れるので、それをうまく利用して何度か聞き返しをして話をクリアにする方法をよくとっています。難易度の高いものと、ミステリーは特に。ヤングアダルト(ティーン向け)は私はかえって話についてけなくなるんですが、ほとんど聞き返ししないです。聞きづらいのは違う原因のような気がする(笑)

これの前にこの本もかなり感動したんですが、
The Husband's Secret
The Husband's Secret [ペーパーバック]
こちらの方がウイットさが上だけど、Afterwardsのほうがミステリー度と、率直な深さがあります。お国柄の違いもあるのかもしれません。イギリスものの方がカラッとした明るさがなかったりもする。(キンセラさんは別ですね(笑)でもあれもカラッとはしてないですね)でも、あの国のお天気のような、よどみぐあいが私は好きだったりします~。

というわけで、このお話も確実にベストに入ったお話でした。こわがりの私がミステリーをベストにいれるのはめずらしいでしょ?感動もします。どなたか読んで欲しいなあ。でもって、またこういうの読みたいなあ。でもこのブログは産声を上げたばかりの読者数も限られるブログなので、声は届かないだろうなあ(笑)

The Husband's Secret [Kindle版]

Author:Liane Moriarty
When: Octorber 4th~ Octorber15th 2013
Category: Fiction
Pages: 394 pages (  13 hours and 44 minutes )

Total recommends::★★★★★
Difficulty:★★☆☆☆
Story:★★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:★★★☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆

これもベストセラーになっていてaudibleを見つけたので聴いてみることにしました。前回のヤングアダルトがアメリカ英語の渋い男性の声で苦戦したのもあったのか、「あれ?なんだかすごく聴きやすいぞ、それにイギリス英語のようなそうでないようなこのパターンはもしかしてオーストラリア英語?」と思ったらあたってました。オーストラリアの英語はすべてが聞きやすいわけではないと思いますが、このナレーションはいい!なんという演技力なのだと思ったら、やっぱり俳優さんでした。audibleのナレーションは俳優さんがやっているものがすごく多いです。有名なハリウッド俳優もけっこういます。でも名前に左右されない方がいい場合も。

調べてみると、私の大好きなオーストラリア人の作家ケイト・モートンの作品も朗読されているではないですか。再読したくなってきたなあ。

最初はチックリットを読んでいるかのような軽快さがありました。主人公は30代、40代、そして60代の主婦。それぞれに忙しく日常を走り回る日々。それぞれに全く違う性格、全く違うソーシャルライフ、全く違う環境で暮らしています。でもある日を境に彼女たちの生活が波乱万丈に絡んでいきます。

このお話の魅力は「キャラクターの心理描写」に尽きるんじゃないかと思います。かなりリアルな部分もあってどこかに必ず共感できたり、反感を持ったりする場面が出てきます。しかも一人のキャラクターを表面ステレオタイプ的に描きながら、その内面では実はそうではない多面性を見せてくれるという見事な書きっぷりに舌を巻きました。これは素晴らしい。

人間は表面からでは測れないものなんだと実感。あなたの持っている他人の像も実は非常に偏っていたりするかもしれません。

キャラクターの発する自問や、考えにうなずいたり、くすっと笑えたりします。

ストーリーの展開もこれまたすごかったです。「話に現実味がなくて、でも妙に説得させられる現実感」をもたされます。キャラクターの掘り下げがそうしているのでしょう。日常の延長で一見平和な町で、人間関係が絡む一瞬に話の展開があります。それが意外な方向に話を運んでいくので、どうなるのかわからない面白さがあります。

ナレーターが上手くて、コミカルな感じも伝わってきて、軽さと深さの絶妙なコンビネーションに感服しました。

大人な人が書いた軽快だけど実は深いお話。深い感動とかではなく、その深さには鋭い刃があるような痛い深さです。ぐぐっとつきささります。

人間はこうやってそれぞれに人生にその人なりの苦しさや悲しみをかかえながら生きている生き物なのだとも共感しました。突然ふってかかった苦しみ。自分で背負った苦しみ。

それでも人生は愛おしい。

抗いながらも共存していく人間の強さ。秘密を持ち続ける強さ、しなやかさ。

物語全般を通して人の心に芽生えるいろいろな感情を表現でき、しかもお涙ちょうだいじゃない作者のセンスに最後の最後まで感服です。言葉の宝庫でもありました。

オーストラリアのシドニーが舞台。イースターの前後のお話で、エッグハントや、ホットクロスバンが出てきてちょっとした文化的なこともでてきて面白かったです。どこもママは大変だということもわかりました。ホットクロスバン食べたくなりました。娘を持つ母としてはちょっとつらい部分もありましたが、読んだ人の評価が高いのがよくわかりました。

ためていた読書日記を時間ができたときに少し書き足して、直して(だだっと書くので打ち間違いや変換間違い、または言い間違いも多い(汗))UPしています。今日は行事で仕事が急に空きました。でも眠くて読書できない。

今年は読んだり聞いたりしている時間も去年より格段に減ったので、あと何冊読めるかなあといった感じです。なんとかきりのいい数字まで行きたいなあ。→と言い訳してまた読書に埋没してしまうかも(笑)

いや、英語の勉強もしないといけないんでがね。昨日イギリス人の友人とスカイプして変なこと連発してたしなあ。

あと少しで読書日記は今読んでいるのに追いつきそうです。

Author:Naoki Higashida
Translation by KA YOshida and David Mitchell
When: Octorber 7th 2013
Category:Biographes & Memoirs 
Pages: 193pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★☆☆☆☆
Story:★★★★★
Can't-sleep-degree:★★★★★
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:☆☆☆☆☆

自然からの語りかけに耳を澄ませる子供たちの内なる声がきける本

アマゾンを見ていたら、日本人の本がベストセラーになっている。しかも訳者は「クラウド・アトラス」の作者ではないですか。「東野圭吾の訳でもこんなふうに出てなかったぞ」と思いながらしばし読んでみると、作者が自身の自閉症について書いた本のようでした。興味を持ったので、サンプルを読みだしたら、止まらなくなって一日で読んでしまいました。

訳者のご夫妻がこの本に出会ったいきさつをDavid Mitchellが冒頭で書いてありました。お二人のお子さんが自閉症だと分かった時にインターネットでこの本に出会い、心を動かされたのがきっかけだったそうです。

「自閉症の人たちの心の中を知る」というアプローチ。インタビュー形式で著者が答えていきます。中には著者の物語も入っていて、うるうる涙しました。これは読んで本当によかった。こころ洗われる気持ちになりました。

自閉症であろうが、なかろうが、普段から子供たちと接していていつも言い続けるのは「あなたのままでいいんだよ」ということ。「そのままでいいんだよ。あせらなくていいの」というその一言がどれだけその子供たちを安心させるかということを身を以て感じてきました。それをさらに確信させてくれた一冊となりました。英語で本を読むのが趣味で出会ったこの本。普段なら手にしていなかったかもしれない。だから訳者のKa YoshidaさんとDavid Michellさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

英語は13歳の少年の言葉であるのもあるのか、素直でキラキラ光っています。それが英語でもにじみ出ています。日本語の本も今取り寄せているところです。英語学習者の人が手にとっても読みやすいものだと思うので是非読んで、美しい、美しい心の琴線に触れてほしいと思いました。

A Game of Thrones (A Song of Ice and Fire, Book 1)
A Game of Thrones (A Song of Ice and Fire, Book 1) [Kindle版]
Author:George R.R. Martin
When:August ?  ~ Octorber 3rd 2013
Category: Fantasy
Pages: 831pages

Total recommends:★★★★★
Difficulty:★★★★☆
Story:★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★☆☆☆
Romance-packed-degree:★★☆☆☆
Adventure-packed -degree:★★★★★
Mystery-packed-degree:★★☆☆☆


話題の話なので、ずいぶん前からずっと読もうと思っていました。去年のうちに読みたかったんですが、100冊を掲げていてこれに手を付けるとムリだったので実現できませんでした。テレビドラマ化もされて、漫画化もされているこの作品。ファンタジーなんですが、子供が読むにはちといろんな要素が入っているので青年向きファンタジーと言った感じです。10代前半、いや一応18歳までは読まさない方がいいかも(まあ、こういうのはけっこう高校生が読んでるんでしょうね(笑))近親相姦を始め少し残酷なシーンもあります。でもお話自体は壮大なスケールを持っています。今だにベストセラーにずっと入っている息の長いシリーズでもあります。

架空の世界ですが、描かれているのは中世にタイムスリップしたかのような世界。この著者は「アメリカのトールキン」とも言われていて、確かにThe Lord of the Ringsを読んだことがある人ならばわかると思います。でも、これはもっと原始的な欲望が渦巻いているようなお話です。だから万人向けの話でもないです。ファンタジーだけど子供には無理ですしね。それでもスケールの大きさから、このお話がヒットするのもわかるような気もします。

故意にページ数を調べずに読み始めました。知ると二の足踏んじゃいますしね。読み終わって見てみると831ページ。しかし私にはケン・フォレットの1000ページより長く感じたような気がします。最近は目で読む時間が限られているので、仕方ないですね。これは時間がかかりました。1日に読めるのは10分とかの時もありました。多くてもせいぜいつぎはぎで1時間ぐらい。2か月あまりかけて読み終えました。

それにこれは語彙がかなり難しいです。私はイギリス史が好きでちょうど並行してイギリス中世のお話を何冊も聴いていました。でも、それに比べてかなり難しかったです。中世にしか出てこないようなボキャブラリーがうようよしています。古い言い回しも多いです。鎧とか、武器類とかいろいろ。辞書で調べても出てこない語や造語と思われるものもあるのではないでしょうか。kindleの辞書機能だけでは対応できなくて、そのまま流した単語もたくさんありました。

あまりに時間がかかったのですぐに続刊を読む気にはならないです。忙しいときには不向き(笑)

時間がかかったのは置いといて、後半になるとぐっと緊迫度が上がっていきます。だから速度も上がっていったような気がします。語彙にだんだん慣れてくるというのもあったかもしれません。(中世の鎧を始め、いろんな装束類のたぐいとかね)最後の30%ぐらいはかなりの急展開。ドキドキハラハラの連続です。登場人物がかなり多いのでそこまでひっぱって行くのはちょっと苦しいですが、それぞれの主人公の道のりの勾配がぐっとあがる感じであとジェットコースターと言った感じで1巻が終わりました。今後出てきたそれぞれの主人公たちがどう絡んでいくのかが楽しみなところです。

最初は長いので、audibleで耳読書をしようと思っていたんですが、サンプルで早く感じたし、語彙が特殊なものもあるなと思ったので、目読書に切り替えました。これはネイティブスピーカーじゃない人には結構苦しいのではないかなあと私は思いました。登場人物が多くて、話が最初は散漫に感じるので、話についていけなくなる可能性大です。目読書をおススメします。この1年半ほどで、耳読書を80作品近く聴いたあとの感想ですが、ご本人の英語力にもよるので、耳読書はサンプルをきいてみてくださいね。

読書日記がなかなか追いつかない今日この頃です。今年の目標は50冊ですが、無理せず、一番大事なこと、

作品を楽しむこと

それを忘れたくないです。

The Raven Cycle #2: The Dream Thieves
The Raven Cycle #2: The Dream Thieves [Kindle版]

Author:Maggie Stiefvater
When:September 23rd ~ Octorber 3rd 2013
Category: Yound adult fiction
Pages: 416 pages (12 hours and 7 minutes )

Total recommends:★★★☆☆
Difficulty:★★★☆☆
Story:★★☆☆☆
Can't-sleep-degree:★☆☆☆☆
Romance-packed-degree:★☆☆☆☆
Adventure-packed -degree:★★☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


英語読書累計 15396 pages  

これは"Raven Boys”のトリロジーシリーズ第2弾です。英語の小説はたいてい1年ぐらいのスパンで続刊が出ることが多いので、思い出すまで最初は苦しかったりします。読み直す気力もなかったりしますしね。でも不思議なことに、忘れてるかなと思いきや、読んだり聴いたりしているうちにけっこう前の話がよみがえってきたりします。

ヘンリエッタに隠れている幻の王グリンドダワーの墓を探す青年ガンジー。予言によってファーストキスをする相手は死ぬだろうと言われているサイキック能力を潜在的に持つブルー。二人の出会いからガンジーの友人達、ブルーの家族を巻き込みながら話は進みます。今回の中心はガンジーの幼馴染であるローレン。かれもガンジー同様過去からの秘められた力を持つ運命にあります。

となんとなくアウトラインを書きだすと、やっぱヤングアダルトパラノーマルですね。

ヤングアダルトやパラノーマルを読まなくなりつつある今、めずらしく読み続けている作家さんなんですが、独自の世界が展開されています。前作よりはパラノーマル的なものが出てきているにもかかわらず、前回ほどオカルトっぽく感じませんでした。

1巻の時も書いたんですが、この人のキャラクターの描き方は私結構好きです。でも、この作品に関してはそこまでは思わなかったです。青年たちに焦点が当たりすぎて、おばちゃんにはイマイチでした。

この人の作品は物語の中にあんまりバカっぽい感じの登場人物がいないのはいいです。ナイーブさがあんまりない。ちょっと失礼かもしれないけど、この人の作品で有名な”Shiver"シリーズは同時期なのもあって、Twilightシリーズと比べられたりもしていましたが、トワイライトはどうしても主人公ベラのなんともいえないナイーブさが出てますからね。そこが違う。私はどちらも楽しみましたがね。バンパイアもの好きだったし。

1巻のストーリーを思い出しながらなんですが、聴いていて、一人で笑ってしまった大間違いがあります。

「チェーンソー」という固有名詞がしょっちゅう出てきます。音をやたらに出す。思い出すまでは「チェーンソーをいつも持ち歩いている青年なんてあぶないやっちゃ」と思っていました。やたらにキーキー言わせて使っている。武器か?それを持ち歩いているキャラクターがまた持ち歩いていそうなちょっとワイルドな子。

でも途中でRavenという単語を聴いてハッとしました。「ああ、そうやった。1巻でカラスを飼ってた子だ!そのカラスの名前やったわ」と思い出しました。

Ravenはカラスの兄貴分のような鳥です。並行して読んでいる目読書でも出てきてました。

あかんやろ、そんな間違い(汗)

いや最後まで「チェーンソーを持つ危険人物」で通さずによかったです(笑)1年は長い・・・。耳読書のなせるわざ。いや、読んでても気が付いたかなあ(笑)

ナレーションは男の人でアメリカ英語。しかもパラノーマルなので、イメージするのが時々苦しい。でも続きがどうなったか気になったのと、次に聴くaudibleがなかったのでこれを聴いてみました。速いと言えば速いような気もするし、まあまあ乗ってくると聞ききにくいこともない気がするんですが、ヤングアダルトだからか、いや、アメリカ英語かなあ。男の人の英語だからか、どうも気がそがれる傾向にありました。1巻は後半盛り上がって聞きやすくなったのを覚えていたので、それを待っていたんですが、細切れに聴く傾向にあるので、その盛り上がりも自分の中でおこらなくて残念。途中でやめようかとおもったんですが、最後まで一応聞きました。

やっぱりティーン対象の物語なのでティーンエイジャーのちょっとしたじゃれあいに思える部分もあって(ごめんなさーい)あんまり入り込めなかったです。くすん。男の子の描写が多すぎで、(車のシーンは、勿論、観たことないけど「ワイルドスピード」の乗りなんでしょうか?とにかく車の描写が多い)知りたい肝心の軸であるライラインやグリンダワーに関することが進まないので私にはいまいちでした。うーん、修行が足りないのかなあ。

ファンの多い作家さんなので全体の評価は高いです。イケメン青年たちにぞっこんなのかなあ。おばちゃんはaudibleのハンディもあってちょっと低めです。集中できませんでした。いつもなら短いと思う長さの10時間がちょっと長く感じました。

audibleは判断基準が英語の難易度だけじゃないということがわかる一冊だったような気がします。これは私の評価はあんまりあてにならないかもしれません。すみません。いや、もともと一英語学習者のものなのでお許しを。
この人の作品は多分一番有名な"Shiver”が一番難易度が低いと思いました。だんだん語彙も豊富になってきてる気がします。

楽しいだけでも読んで、聴いていいですもんね。

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