英語読書日記

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2014年02月

Author:Helen Bryan
When: February 3rd~ February 15th 2014 
Category:Historical Fiction

Pages: 497 pages
 

Total recommends:
★★☆☆  
Difficulty:★★
☆☆
Story:
★★☆☆ 
Can't-sleep-degree:★★
Romance-packed-degree:★★  
Adventure-packed -degree:
☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:
★★

第一次世界大戦前後にイギリスのある村にたまたま居合わせた女性たちを描いています。アメリカ南部から嫁いできた女性、乳飲み子をかかえ疎開してきたユダヤ人の若い女性、ロンドンの空襲を避けるためメイドとして疎開してきた女性、奔放な性格で、ロンドンの社交界にいられなくなり、知り合いに預けられた女性、フィアンセをアメリカ人女性に奪われた女性。それぞれがそれぞれの事情を抱えながらドイツとの戦争に国が明け暮れる中、必死で生きていく様を描いています。

途中から少しミステリーっぽくなっていくんですが、その謎の解き方が性急すぎるのと、その解けた謎自体がインパクトがあまり強くなくてちょっと残念でした。なんだ、それで終わりなのかみたいな。

歴史が絡んでいるので事実を元に話が構成されていて、展開によってはおもしろくなるであろう話でしたが、私にはちょっと散漫な感じがしました。くどさも感じちゃいました。ごめんなさい。

主要な登場人物が5人で、まずキャラクターの把握に苦労しました。前半が長くて把握しずらかったです。audibleだったのでよけいかもしれません。南部訛りやコックニーにはちょっと苦労しました。

キャラクターの描き方もちょっと入りきれない感じでした。いちばん入り込めたのはユダヤ人の若い女性の部分でした。わかりやすかったのもあると思います。あとは少し無理があったような気がします。

女性の視点から第二次世界大戦を描いているのはいいと思います。一瞬「これは女版 ケン・フォレットか?」みたいな感覚にもなりました。でも最後の終わり方はちょっとなあ。すごくヒットしてて、評価も高めでしたが、私は★3つです。


Author:Kimberley Freeman
When: February 3~ February 10th 2014 
Category:Fiction

Pages: 432 pages
 

Total recommends:
★★★★★ 
Difficulty:★★
☆☆
Story:★★★
☆ 
Can't-sleep-degree:★★
Romance-packed-degree:★★  
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:
★★

これは自分好みというのはわかっていました。この人の前作、
これをベスト作品として挙げたこともあったので、ずっと読みたいと思っていました。でも去年は目読書をする時間がすごく限られていて、ゆっくりじっくり読みたいのもあったので、今年になるまで待っていました。でも今年も本は控えるようにしているので、合間にこれを選びました。

お話は現代と1900年代初めのオーストラリア、Lighthouse Bayが舞台です。船の遭難事件を発端にある女性の愛と苦しみ、そしてそれを乗り越えていく過程を描いています。

やっぱり期待を裏切らない面白さでした。読みだしたら止まらなくって、週末から一気に半分読んじゃいました。最後に近づくほど読む速度も上がっていたみたいです。 

いろんな謎がちりばめられていて、それが徐々に明らかになっていくのは相変わらず面白かったです。しかもこの人の話はたるんだ感じがなくて、ドラマチックです。出てくるキャラクターも特に過去ではすごく悪い人か、誠実な人に分かれています。

この人のお話はデュアルタイム(二つの時代を並行して書かれていて、どこかでつながりがあるお話)だけど、他のデュアルタイムとはちょっと違う感じです。私の好きな同じくオーストラリアの作家のケイト・モートンが好きならこれはさらに読みやすく感じると思います。 

どちらかを上げるとやっぱり前作の"Wildflower Hill”が断然好きですが、これもかなり面白かったです。一つだけ残念なのは「つながり」がもっとあると面白かったかなというところです。あんまりネタバレするのは好きじゃないので、これぐらいにしときますが、私にとってはこれもページ―ターナーでした。

作者は子育て真っ最中のようで、子供の描き方がすごく丁寧です。母性を前面に出して物語を盛り上げるのがうまい。

それとこの人の作品を読むとオーストラリアに行きたくなります。自然もたくさん描いていて風景が目に浮かぶようでした。

これを読んで思い出すのはもちろん先に挙げた第一作ですが、これも思い出しました。灯台つながり。
これはパースに近い方だったと思います。反対側の灯台が舞台。上の作品でもそうですが、灯台の番をする当時のお仕事って大変だったんだなとわかります。こちらの方がポイニャント系(心が苦しくなる系)です。

さて、次も目読書は読みたいのがあるんですが、勉強しないといけないので悩んでいます。読みだすとそっちをどうしても優先してしまいますしね。くすん。


Author:Malala Yousafzai
When: January ?~ February 1st 2014 
Category:Biogarphies & Memoirs 

Pages: 272pages

Total recommends:
★★★★★ 
Difficulty:★★☆☆☆
Story:★★★
☆ 
Can't-sleep-degree:★★
☆☆
Romance-packed-degree:
☆☆☆☆☆  
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:
☆☆☆☆☆

こちらのブログを更新するのは久しぶりです。いつも変わらず訪問してくださった方々、ありがとうございます。1月に入ってずっと試験に集中していたので、本は自分に「禁止」してました。

Malalaちゃんが一躍有名になったのは、タリバンの女子教育禁止に対してブログで意見を発信したことからです。その後15歳の時に暗殺を企てられてて銃撃され、瀕死の状態をさまよい、生還してから再び立ち上がってノーベル賞候補にまでなったというすごい女の子です。

さてこの本、前から海外のアマゾンでは短期間だったと思うのですが、ベストセラーに躍り出ていたのを記憶しています。パキスタンの女の子の話でタリバン絡み。タリバンと言えば、
以前にこの本を読んで、かなーり感動はしたものの、 「重い」という気持ちと、タリバン支配下の世界は、女性がかなり虐げられているので、手に取るまでは至っていませんでした。 

でもこの間「クローズアップ現代」でマララちゃんの特集があったのを偶然見て、すぐにポチッとしました。でも試験が近かったので本格的に読み始めたのは試験終了後。

「これ、16歳の少女が書いたの?」というのが最初の感想。インタビューでも、国連のスピーチでも素晴らしい英語を披露してくれてますが、お父さんが先生で、学校を運営していて、女子教育にも心血を注がれている中で育っただけあって、かなり賢い。

でも、少女らしさもたくさん出ていて、「ここ(彼女の村か町)はTwilightのバンパイアが生きる世界より生きにくい場所」とか、「Ugly Bettyをまた見たい」とかいうくだりもあって微笑ましいです。確か彼女が11歳の時にTwilightシリーズを英語で読んでいたと思うのですが、羨ましい限り。もうバイリンガルに近い感じです。

すごいのは、やっぱりタリバンが彼女の村を席巻して、洗脳して支配していく様を詳細に書いていて、やっぱりアフガニスタンの話を彷彿とさせました。パシュート族なので、かなり近い感じでもありますね。

それと、パキスタンという国が彼女の視点から描かれるのですが、その国の成り立ち、歴史、人々の暮らしがたくさんわかってよかったです。パキスタン初の女性首相ブットー女史の話もよく出てきて、(Malalaちゃんが彼女に例えられることも多い)「そういや昔よくニュースで出てたな、この人と、ムシャラフ大統領」と思わずウィキってました。数日前にBBCでブットー首相の息子が政治家になるというインタビューを聞きました。まだ25歳。彼も英語はネイティブスピーカーのようでした。(お母さんは英語の方がうまかったらしい)

一番の盛り上がりはやはり、タリバンの標的となり銃撃を受けた時と後です。死んでいてもおかしくない状態から奇跡の生還を果たすところは、母の気持ちになって何度も目頭が熱くなりました。

彼女が銃撃されたあと、そのニュースは世界中を巡り、彼女にエールがたくさん届きます。有名なアンジェリーナ―・ジョリーはお見舞いの言葉以外にも彼女の教育基金にも寄付をくれたそう。それから、彼女が国連でスピーチした時にまとっている布の一枚は故ブットー首相の遺品で、息子さんたちが彼女の病院に届けてくれたものだそうです。

英語はやさしいんですが、でもそれほど読みやすいとは思いませんでした、理由はパキスタンの地名や人名、言葉が混じるからです。巻末にはそのリストが載っていました。(いちいち見てませんが(汗))
だから思ったより早くは読めませんでした。単語も時折「おお、これ1級単語」というのが平気で出てきます。

本を買おうか、kindleで読もうか一瞬悩んですが、本を選びました。できれば私の生徒の誰かが手に取ることができればいいなあと願いを込めて。教室に本を持って行って見せてあげたら皆「あ!先生その子知ってる!」という子も多かったです。スピーチはそのうち教室で見せてあげようと他の先生と話をしています。

母国で「イギリスで暮らせる切符を手にするために撃たれた」なんてことも言われながらも、いつの日か母国に戻って教育を変えたいという決意も本の中で語っていました。

彼女のメッセージは力強く、しかもピュアです。「ペンは剣よりも強し」を10代で証明した一人としてこれからも力強く、故郷の国のため、特に女子教育のために尽力し、さらには世界の子供の教育を変えていくリーダーの一人になってほしいなと思いました。

過激な思想の凶弾のターゲットにはもうなってほしくないです。

 
私も教育は世界を救うと信じている一人です。 


Author: Graeme Simsion
When: January 28rd ~ February 2nd 2014
Category: Romance
Pages:305pages  
 (7 hrs and 30 mins )

Total recommends:
★★★★★ 
Difficulty:★★☆☆☆
Story:
★★★★★   
Can't-sleep-degree:
★★★★★ 
Romance-packed-degree:★★★★★
Adventure-packed -degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★☆☆☆☆

今年初めての耳読書はキュートなお話"The Rosie Project"。

39歳の自閉症スペクトラムの天才遺伝学者Don。結構ハンサムで社会的地位も高い。そんな彼もそろそろ身を固めようと、「完璧な妻」を求めて”The Wife Project"を立ち上げます。何度も「お見合い」もどきを繰り返す中、突然彼のもとに現れたのが彼の「理想の妻像」とは対極のRosie。友人の心理学者のジーンが送り込んできた女性だった。

そして彼女が探していたのは自分の”Biological father"。ここから彼の"The Wife Project"と並行してRosieの”The Father Project"が始まります。


オーストラリアの作品は最近よく読むんですが、すごく当たりが多いです。好きな作家のひとり、Kate Mortonもその一人ですが。最近ではこれが面白かったです。あまりに面白くて予定より早く聴き終わってしまいました。
これが大ヒットしてました。ここからおすすめが出てて、この作品を知ったんですが、そのあと”The Rosie Project”も面白いと書いてらっしゃる人がいらっしゃので、耳読書で聞いてみました。やっぱり大正解。

主人公のDonの大真面目なところがとてつもなく面白く、魅力的です。たとえば、DonがRosieからの電話を待つのに、携帯の留守録に任せられずに、大学の講義中に電話を取って、学生の前でやり取りするというくだりは、どっと沸く学生の反応と同時にこちらも大笑い。これはうまい。もう大うけでした。そこからことあるごとに大笑いしました。

そのほかにも数えきれないぐらい、特有の「空気読めない」大失敗が繰り広げられるんですが、それが魅力。フツーなら考えられない展開で、そのストレートぶりに読者も振り回されながらも「ああ!Don!」とやきもきしたり、大笑いしたり。最後には完全に肩入れしているんですよね。言動からは読み取れない彼の心の葛藤や感情が非常に伝わってきて自閉症スペクトラムの人が違う角度で実は心では喜び、傷つき、苦しんでいるのもわかります。

その彼の内面のやさしさを知る人もいて、そのエピソードにほろっとなります。

失敗だけでなく、天才ならではのすごさにも笑います。あまりの記憶力の良さにバーの共同経営を持ちかけられたりする場面もあって、話が細かい部分まで計算されていてほんとうに楽しめました。

Donの性格を反映する、詳細なこだわりあるモノの描写が面白いんですが、その筆頭に「食べ物がおいしそう」というのが挙げられます。表紙のロブスターのお料理といい、思わず食べたくなります。

最後に家政婦さんがDonの"The Wife Project"の書類の上にこう書きます。

"Don, nobody is perfect."

この話はこれに尽きるなとも思いました。

「いろんな人がいて当たり前。人は違って当たり前」をわからせてくれるお話でもありました。「誰も完璧じゃない」はDonが完璧ではない事にも当てはまります。人は欠点があるからこそ悩んでいるからこそ味がある。

自閉症スペクトラムとう名前が出てきた今日この頃ですが、昔からこういう人は「変わり者」として存在していたはず。昔はもっと周りの理解が少なくて大変だったろうけど、今みたいな区別もなかったかもとよく思います。ノーベル賞の受賞者の何パーセントかはそういう天才系の人だという話もありますしね。

Donの視点で一見冷静に描かれている紆余曲折だからこそこの本が魅力的なんですが、貫かれている思いは非常に純粋。

そこにほろっとなります。

話の終わり方も素晴らしい。あの終わり方は好き。

英語は読んだら読みやすいと思います。聞いても聞きやすかったので。言葉の使い方に特徴を持たせているのが面白かったです。話す時にyesと言わずに思わずcorrectと言いたくなります。

超お勧め。

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