英語読書日記 by angel

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2015年12月

Author: Celeste Ng
Category: Fiction
Length:  304pages 

Total recommends:
★★★☆
Difficulty: 
★★☆☆
Story:
★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★☆☆

Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


2015年英語読書日記 No.56(耳読書No.41)320冊目   

これは、今年読んだ中で「苦しい系」ナンバー1の座に輝く作品でした。この表紙もかなり意味深です。これは読んでいる間「ああ苦しい」と思いながらだったんですが、この苦しさを味合わせてくれながら、最後まで読んでしまうというところにすごさがあるのではなかろうかと思いました。暗さもマックス。

でも読んでよかったです。心の叫びを味わうことでまた自分の中に層をなすような疑似体験を得ることができました。いただいた作品で、聞き始めたときに最後まで行けるかなあとさえ思ったんですが、読み終わらないと苦しいままなのでこういう結末でも知れてよかったと思いました。

中国人の移民の息子ジェイムス、ある私立学校に両親が用務員として雇われたことから、その学校に通うことになりハーバード大学を出て大学で教鞭をとっていた。はじめての大学の授業を受けていたマリリン。両親が離婚して母と二人暮らしをしながら、いつか医者になる夢を抱いて入学した矢先だった。当時にしては珍しかった中国系アメリカ人に惹かれた白人のマリリン。二人は結婚して、ジェイムスを雇ってくれた大学のあるオハイオに引っ越した。

生まれてきた子供たちも10代になり、大学進学の決まった兄、優秀で母のお気に入りの長女、年の離れた末の娘。しかし、ある日のこと、長女が忽然と姿を消した。そこから今まで見えないふりをしていた傷口が開いていく。人種差別、家族関係。誰もが抱くだろう悩みのその奥の深く深く入り込んだ、悲しみにメスを入れるような問題作。

長女が行方不明になる冒頭から、ずしりと何かが肩にのったような感覚に襲われます。人種差別が一番のテーマで、父親のジェイムスが味わう差別は、同じアジア人である私たちにはすごく理解ができると思います。白人の母との間に生まれた子供たちも、結局周りとは溶け込めないまま。結局は白人至上主義なのだということを突き付けられます。表面だけが平等を装い、そうでない社会。

そしてそのひずみから生まれる子供への極度の期待。子供を押しつぶしてしまうほどの抑圧感です。その描き方もありそうで怖いと思わせるうまさです。我が家はいわゆる「お受験」を経験しているので、思わず自分は子供を抑圧していないかと思ってしまいました。

そういう自分の中の感情を沸き立たせるような作品はやっぱりなかなかないです。心の中をのぞいているよう。

けがはそのうち治るもの、でも心の傷は見えないだけに癒える日は見えない。この作品は行方不明になった家族の中心である長女リディアがいなくなることで、ぽっかりあいた穴からそれぞれの心の血が噴き出した形です。

心の叫びの先に見えるものは。家族に光が届くことを願って読み続けました。

ここまで苦しい感じは久しぶり。

全然違う話ですが、これに近い苦しみ。
私は原作を読んで、心が苦しくなって、いまだ映画が観れません。ひたひたと漂う哀しさをずっと引っ張り続けるのはなかなかできない。アジア系作者ならではなのでしょうか。でもその雰囲気を保ち続けて読ませるのはやはりすごいのではないかと思いました。

英語は家族がテーマなのでとっつきやすいです。だからと言って、登場人物が少ないわけではなく、視点が家族それぞれに飛ぶので、難易度は★3つにしときました。

たまにはこういうものを読んで心を満たすことも必要かなと思いました。いつも登場人物皆がハッピーなハッピーエンドとは限らない。人生は甘いも辛いもあるんだということを感じさせてくれる作品となりました。

ああ、読書っていいですねえ。

ちょっとがんばって更新するようになると、読者がちょっとは増えてるような気がします。わかる範囲で読書日記とかを探そうとしてもなかなかないので、地味なりに同じような趣味をお持ちの方々の拠り所にになってくれないかなあなんても思います。英語読書日記にしてはがんばってるほう?宣伝もしてませんしね。

さて、次はきっと日本では知らない人はいないかもというベストセラー作家のミステリー。というか、この名前自体は知名度は高くないですが。

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。

Category: Thriller
Length:  422pages / 10hrs and 34mins

Total recommends:
★★★★
Difficulty: 
☆☆☆
Story:
★★★★☆
Can't-sleep-degree:★★★★☆

Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★★☆


2015年英語読書日記 No.55(耳読書No.40)319冊目   

最近、続きが出るたびに読んでるミステリースリラーです。これは超ページターナー。今年はけっこうミステリーにも挑戦しているような。主人公の女刑事が、悲しい過去を抱えながらも、敢然と悪と戦う(たいていサイコな悪者)お話で、読了感が案外いいのが売り物だと思います。ノンストップスリラーというのも読むとうなずけます。

今回の事件は二人の少女誘拐事件。しかも被害者の母親は、Kimの幼馴染。(Kimは思っていないけど)その母親が彼女を是非担当にと指名してきた形です。

とにかく女刑事Kimはんがかっこいいです。この主人公の描き方が人気の一つだと思います。他者を受け入れれないと本人は思って行動しているんですが、いつの間にかいろんな人間を救っている。実は殻の中に人一倍人間らしいバルナブルな心が宿っているという設定です。鋭くクールな横顔に見え隠れする弱者への果てしないやさしさがにじみ出るのがなんとも言えない魅力だと私は思って読んでいます。今回は10歳ぐらいの女の子たちが被害者なので余計にそれが前面に出てきます。そこにホロッときます。

それから、登場する人間の暗の部分を描くのも上手です。旬な言葉を使うならダークサイドですな。でもさらっとしてる感じもする。これは多読にはもってこいな気がします。著者は1作目からハイスピードで続編を出すし、なぜか値段も安いので、新作でも買えます。(主婦にはこういうのが大事なのだ)新作が出たときにaudibleがなかったので、その時目で読んでる次に読もうと思っていたら、audibleが発売されていた。やったあ。

私はこのナレーションも好きなんです。英語は速めだけど、主人公Kimのイメージにけっこうあってます。子供の声色も男性の声色もすごくうまい。引き込まれます。で、もちろんイギリス英語なのでね。舞台がたしかブラックカントリーというところ。バーミンガムに近いです。いろんな英語がけっこう飛び交って、私はそれを聴くのも楽しみにしています。犯人のぞっとするような冷たさや、残酷さ、変質さの声色も超うまい。半面Kimはんの犯人に決して屈しない熱さを表現する声色も大好きです。

このナレーションになれたのかどうかはよくわからないんですが、1作目の印象からすると、ずいぶん聞きやすく感じました。1作目に比べたらちょっとは速度が落ちてるのかも。どうかなあ。

1作目はこれ、
Kimはんが颯爽と登場します。施設で何年も前に埋められた少女の死体が何体も出てくるおぞましいプロローグ。バイクに乗ったKimが事件を解決していきます。

2作目はこれ、
今度はKimのライバル登場?超天才の女医が挑んできます。Kimはんがんばれー。

3作目なので、加害者、被害者以外はおなじみのキャラが登場するんですが、それもなかなかいい感じ。それに巻を重ねるごとに話の運びもけっこうテンポが良くなっている感じも受けます。それはアマゾンでも他の読者の人も書いてたような。

英語は聴くのにはちょっと速めだとは思いますが、読む分には難しい方ではないと思います。話に乗ったらあっという間に読んじゃう類の本なので多読向けだと思いました。犯人知りたいし、どんでん返しや意外な結末がちゃんと用意されてますからね。

最後の最後まで気の抜けないノンストップスリラー。冬休みにいかがですか?あ、ちょっとサイコです。それが大丈夫なら超おすすめ。

やっと読書日記にたどり着けたと思ったら、読み終わったもの、聞き終わったものがまた増えてるので、なんだか追いかけっこしてるようです。書くと読む時間がなくなって、読むと書く時間が無くなるみたいな。なにしてんだか。

次は心が痛くなる、ポイニャン系マックスのお話です。ズシーンときました。

今年は60冊読めたらと思ってたんですが、今で58冊です。仕事も今までで一番多くて、試験を受けながらだったので、結構大変でしたが、なんとかなった。59冊目を聴き始めて、目で読むほうが間に合うかなあという感じです。年末はバタバタしますしね。でもきりもいいので60冊行きたいです。ほんとは本だけ読んでたいなあ(涙)

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。

Author: John Green
Category: Young Adult

Length:  256 pages /  7
 hours and 11 minutes

Total recommends:
★★★☆
Difficulty: 
☆☆☆
Story:
★★★☆☆
Can't-sleep-degree:★★☆☆☆

Romance-packed-degree:★★☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


2015年英語読書日記 No.54(耳読書No.39)318冊目   

ヤングアダルトです。アメリカのティーンに人気のジョン・グリーン。バックボーンがしっかりしている感じで文学のようなミステリーのような、なおかつ時代を超えたクールさも感じられる作家さんじゃないかなと思います。

これはタイトルを読んで、「"Paper Towns”はニューヨークらへんだったけど、これはアラスカかあ」と読み始めて仰天。わはは、全くの見当違いでこれまた面白かった。ネタバレはやめときます。

主人公はどの小説もそうですが、高校生です。違う州からフロリダの寄宿制の学校に入学してきた主人公が、出会いと別れを通して味わう青春を描いています。ちょっと前の設定なのは、やっぱり著者の青春時代を重ねながら書いているのかなとも思いながら聞きました。

どの作品もただのヤングアダルトではない、この人の作品。この作品は特にその要素が強いです。私は順番を前後して代表作3作を読みましたが、これが一番凹凸があると思いました。研ぎ澄まされた感じ。ドラマチックさもこれが一番強いと思いました。

この本ではいろんな人のquote(引用文)を使うんですが、それが特徴の一つかもしれません。ここで使われているのは、「死に際の一言」そう、小説のテーマは「死」です。

英語は難しくないけど、簡単じゃないヤングアダルトの典型です。英語はアメリカ英語の男性のナレーションで聴きやすかったです。

この人の作品は毎年映画化されているんですが、御多分に漏れず、コレも来年映画化決定で、今制作中です。
アメリカでは来年6月に公開されるそうです。これもヒットするだろうなあ。トレイラーはまだみたいです。

だんだん読書日記が追いついてきました!嬉しい。

次はイギリス発ノンストップミステリーです。今気に入っているシリーズの一つ。ページーターナーです。

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。

Author: Emma Donoghue
Category: Fiction

Length:  417pages /  
10 hours and 46 minutes

Total recommends:
★★★★ 
Difficulty: 
★☆☆☆☆
Story:
★★★★★
Can't-sleep-degree:
★★★★★
Romance-packed-degree:☆☆☆☆☆
Mystery-packed-degree:★★★☆☆


2015年英語読書日記 No.53(耳読書No.38)317冊目   

映画化されたものもなかなか素晴らしいと聞いて、はじめて重い腰を上げた作品です。

読んで(聴いて)みて唖然。

これはなんで今まで読んでなかったんだろう。と後悔さえした作品になりました。これはすごい。もうただ、呆然と聞き進むのみ。家事をしながら、途中手を止めて聴いている自分もいました。

没頭しました。

読めなかった理由は、あらすじでもう読むのが怖くなったからです。虐待もの。ある女性が誘拐されて犯人に何年も監禁されて、その挙句子供を産む。子供と二人屋根裏に閉じ込められた世界に住んでいるので、

Roomというタイトルです。

しかし、賞の候補になっただけあって、衝撃作でもあるし、これはマストだったかもと思いました。

被害者である母親の描き方もうまかったです。そして息子ジャックの無垢さとけなげさ。世界が「Room」だけの少年が目の前で展開される新しい世界に必死で対応しようとする姿、少年を守ろうとする母の姿に心打たれます。

少年の目を通して語らえるので、英語はかなり読みやすいです。久々の★一つの難易度にしました。しかもかなり重い内容なはずなのに、止まらないすごさがありました。

まだよんでらっしゃなければ、是非。

audibleだと、ナレーションが少年です。いままで聞いた中で一番かわいいナレーション。5歳の子供の声が主なんですが、ほとんど子供の声。あまりにかわいい声で語られる内容とのギャップに唖然としながらも、夢中で読めちゃいます。audibleで聴いてその良さが生かされている作品の一つではないかと思いました。

audibleが超おすすめ。役柄で声優が変わるので、ドラマを聴いている雰囲気です。

映画のトレイラーはこちら。

トレイラー初めてみましたが、短いバージョン貼っておきます。これは見たい。どこかで賞もとっていると聞きました。地味にいいのが好きだったりもする。髪の毛長いけど、少年です。そういう設定。

原作と違う部分(家の感じとか)はあるけど、なかなかイメージ通りです。

さて、次はええっと、ヤングアダルトです。これも頂き物を聴きました。

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。

Author: Rainbow Rowell
Category: Young Adult 

Length:  336pages / 9 hours


Total recommends:
★★★☆ 
Difficulty: 
★☆☆☆☆
Story:
★★★☆☆
Can't-sleep-degree:
★★★☆☆
Romance-packed-degree:★★★★★ 
Mystery-packed-degree:★☆☆☆☆


2015年英語読書日記 No.52(耳読書No.37)316冊目   

これはいただきもののaudibleです。新作も話題になってたし、読みやすそうだなと以前から思っていたので、聴いてみることに。ヤングアダルトですが、80年代、いわゆる今のティーンの親の世代の人がティーンだったころのお話です。だから大人も読める感じ。

とにかく「ザ・恋愛小説」まっしぐらでした。コリン・フーバーをもっと爽やかにした感じもあります。 母親が韓国人、父親がアメリカ人の子供であるパークと、赤毛でふっくらした転校生エレノア。転校してきた初日のバスで座る場所がなかったエレノア。見かねたパークが「ここに座れ」と自分の横に無理やり座らせます。それが二人の出会いとなります。

16歳の新鮮な恋愛感情をこれでもかと描いていくんですが、ほんとにピュア。エレノアの家庭環境は、父親が浮気し離婚した母は年下の男性と再婚するものの。その義父がまたひどい人物。貧乏に耐えながら、学校でもひどいいじめに遭います。 

一方韓国人を母に持つパークは周りの友人たちとは違う自分にコンプレックスを持っていて、裕福な生活をしているものの、 孤独な毎日を過ごしていました。(でもどうもかなりイケメンな感じです)

そんな二人が出会って磁石でもあるかのようにひかれあっていきます。とてもドラマチック。 その部分がすごく丁寧に描かれていて、「ああティーンの恋愛って感じよねえ」としばしピュアなドキドキする恋の世界に浸りました。 

昔を懐かしむ気分で読める小説です。ティーンにもすごく人気があるようです。 

大昔に見た映画「White Palace」(邦題「ぼくの美しい人だから」)をふと思い出しました。あ、古すぎ?(汗)ジェイムズ・スペイダーとスーザン・サランドン(死刑反対で有名な女優さんです)の一応恋愛映画です。ちょっと違うか。でも人種の違い、クラスの違い(案外ある)とかを描くのはアメリカならではのテーマですね。原作も読んだ覚えが。

ティーン向けですが、ちょっと濃いなあとおもながら、怒涛のドラマでクライマックスに入り、最後はとってもあっさりした終わり方。うまいです。

映画化もあるかもという噂もあるようです。

英語はティーン向けで、語彙も難しくないと思います。ジョン・グリーンよりさらに読みやすいので多読にも多聴にもその短さでなかなか読了しやすいと思います。ただ、かなり不浄後(キスやら、いろいろー)はありますー。

さて、次は発売当時、どうしても手にできなかった問題作、映画化されたのを機に読んでみました。

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。 

Author: Kate Morton
Category: Dual time ( Mystery )

Length:  608pages / 
21 hrs and 24 mins

Total recommends:
★★★★ 
Difficulty: 
★★★☆ 
Story:
★★★★
Can't-sleep-degree:
★★★☆☆
Romance-packed-degree:★★☆ 
Mystery-packed-degree:
★★★★☆

2015年英語読書日記 No.51(耳読書No.36)315冊目   

久々のケイト・モートン。この著者の作品は全部制覇していて(多分)今は作品が出るたびに読んでいます。今回はほぼ同時にaudibleも発売したので、そちらで挑戦。ちょっと語彙が難しめの作家さんですが、長いのでやっぱり耳で聞いたほうが速く読み終わります。それに会員の私にとってはそのほうが安いというのもあります。最近新作高くって手が出ません。audibleを先行予約して、21時間もあるのに、発売日から聞き始めて6日で聴き終わってしましました。書くのが随分後になってますね。忙しくて追いついてないです。

この人の作品はデュアルタイムであることと、表現力の豊かさにも特徴があると思うのですが、それにもう一つ面白くしているのが、

ミステリー仕立てだということです。この作品は他の作品よりもミステリー色が濃いです。あ、ちょっと長いのが玉に瑕ですがね。

でも語彙も長さも全然気にならなかったです。ケイトワールドにどっぷりつかりました。

舞台はコーンウォール。1933年のある夏の日、たくさんの客でにぎわう屋敷で、屋敷の主の1歳の一人息子が忽然と姿を消した。行方不明になったまま、一家はロンドンの家に行ってしまい戻らなくなった。

70年後の現在、仕事の休暇を取って祖父の家に滞在していた刑事のセイディが、犬の散歩中に廃墟と化した屋敷に遭遇し、70年前の事件を知る。未解決の事件に興味をもったセイディは独自に事件を調べ始める。まず連絡をとろうと試みたのが、当時を知る数少ない人物で、行方不明になった赤ちゃんと15歳離れた姉である有名なミステリー作家のアリスだった。

赤ちゃんは死んだのか、遺体はどこにあるのか。70年前の真相が徐々に明らかになっていく。

イギリスの田舎に静かに佇むお屋敷、過去に埋もれた真実。この人の定番なんですが、最初からワクワク。そして今回は熟した感があって、次々と話が展開します。それも一筋縄ではいかなくて、誤解もからめて、いろんな謎がひも解かれていきます。

相変わらずやっぱり複雑な意図が巧妙に織り込まれています。でもこれが一番軽さもあるかもしれません。テンポも上がった感じです。意外などんでん返しも私は途中でわかりましたが、それでもいいのよケイトちゃん。とにかく読みたくてあっというまに終わっちゃいました。

この人の作品で一番好きなのがこれ、何度も紹介しています。
これが彼女の作品の中で初めて読んだものですが、kindleでもなく、まだ1級を合格したてで読んで、辞書を片手に寝る間も惜しんで読みました。後で見たら5日で読んでました。衝撃的でした。あまりに感動してブログで紹介されていた有名な渡辺さんにお礼メールを送ったほどです。著者ご本人にファンレター書けばよかった。いまだのこの作品は全部読んだ英語読書の中でもランキングに入るほどです。

著者の作品の中で、これの次に今回の作品が好きです。理由は簡単。

子供がテーマだからです。子供をめぐるお話をこの人が書くと、それはもう何重にも巻いたような、しかもさりげない、じわじわと湧いてくるような母の愛情を感じるからです。その場だけでなく、あとからもじわっときます。

英語はこれだけaudibleなので、比較のしようがないですが、ナレーションがオーストラリア人で、すごく聞きやすいです。ケイト・モートンの他の作品や、”The Husband's Secret"のリアイン・モリアーティの作品も読んでます。いろんな方言も演じ分けていてすごく聞きやすいので、ストレスがありませんでした。

語彙はやっぱり難しめであることは否めないのと、あっさりした感じもあるけど、内容が濃い、人によっては「ここまで細かくなくても」と思う人もいるかもしれません。非常に緻密なところもあります。景色の描写、人物の掘り下げもとことん書ききる感じです。でもやらしさもないんですよね。上手いなあと思います。

お気に入りの作家の作品。また来年か再来年までさようならです。

次はヤングアダルト。頂いたものを聴いてみました。なんとか今年中に今年のものに追いつきたいです。頑張るぞー。

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。


Author: Josephine Tey
Category: Mytery (based on history)

Length:  224pages

Total recommends:
★★☆☆ 
Difficulty: 
★★★☆ 
Story:
★★★☆
Can't-sleep-degree:
★★☆☆☆
Romance-packed-degree:☆☆☆ 
Mystery-packed-degree:
★★★☆☆

2015年英語読書日記 No.50(目読書No.13)314冊目   

これは完全に自分の趣味で読みました。もともとプランタジネット朝の話はこのところのマイブームなので、リチャード三世を扱っていると聞いて、即ダウンロードしました。教えてくださったお友達に感謝です。

しかし、プランタジネットを扱っているとはいえ、舞台は現代で(というかもう60年以上前)、主人公は刑事さん。骨折して入院する羽目になった刑事さんが、あまりにも暇な毎日の入院生活で、たまたま目にしたリチャード3世の肖像画を見てあることに気が付きます。

「この王は稀代の極悪王として有名だけど、この人相は決して悪人ではない」

リチャード3世は兄王が急逝した後、甥である跡継ぎの息子たちをロンドン塔に監禁し、人知れず彼らを殺したということで有名でした。ボズワースの戦いで、赤薔薇率いるランカスター家の末裔ヘンリー7世と戦って、殺された人物です。

「歴史は勝者によって作られる」ということを実際に、ミステリーを解明するように解いていくお話です。

これは、もともとばら戦争や、それにまつわる人物の相関がわかっていないとわかりにくいかもしれません。でも、私はすでによく知っているので、逆に新鮮さがありませんでした。残念。

何も知らずに読んだらかなり興奮したかも。当時はこの「リチャード3世は悪王ではなく、実は善王だった」という仮説はかなりセンセーショナルだったようです。ヘンリー8世のワルを押しのけてなぜ悪なのか、ほんと、歴史は作られているんだなあと思いました。

お話も 1951年のものなので、かなり堅い印象です。

英語もやっぱりかなり堅い感じでした。言い回しも今の小説とは違う印象です。だからちょっと難しめレベルかなあと思いながら読みました。語彙が難しいというか、聞きなれないものも多かったです。ストーリーが追えないほどではないです。

リチャード3世の骨が数年前発見されて、また注目を浴びたこの王様。この間ちゃんとお葬式もしてもらっていましたね。ニュースで聞きました。ヨークに行くと、なぜかMonk barの中にリチャード3世の小さな博物館があります。前回訪れたときに中に入りたかったんですが、子供が興味を示してくれず、いけませんでした。行けばよかった。

左がYorkのMonk barで、中に蝋人形が入り口にあります。
ダウンロード (5)images (1)
これを見てまた子供が行きたがっています。今度はいつ行けるかなあ。

確かこれを読みかけで、試験前に突入したような。ですので、1日で読めるだろうとたかをくくっていた割に時間がかかりました。読む時間が確保できませんでした。短い、イコール簡単とは言えないものの例かも。イアン・マキューアンのようですね。

さて次はいつも新作が出るたびに飛びつく作家さんです。今回は初めてaudibleで聴きました。

読んでいただきありがとうございました。

お返事できない非公開としてコメント欄をつけさしていただいています。カウントは常に(0)ですが、ちゃんと届いています。いただいたコメントはいつも感謝と共に大事に読ませていただいています。ご了承ください。

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