英語読書日記

読んだ洋書の記録です。冊数は原書を読んだ冊数で、Graded Readers等は記録に入れてません。今の目標は500冊です。一緒に英語読書楽しみましょう!

2017年01月

Category: Fiction (Family)
Length: 336ages / 8hrs and 22 mins / about 103230 words

Total recommends:

Difficulty: 
★☆☆(audibleは★3から4つかも)
Story
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.6読書No.5)380冊目  

お越しいただきありがとうございます。拍手コメントを残してくださる方がちょっと増えてとても嬉しい限りです♪
書いた甲斐があります!

アマゾンのランキングで見つけたお話なんですが、どうも映画化されてるようです。よく見ると、続編が映画化されたので、これも売れてるよう。うーん、こんな感動作を見落としていたとは。映画化されると本もタイアップでよく売れるので急にランキングにあがってきます。犬の視点のお話?「愛犬家はマスト!」なんて書いてる人も。すごく売れて、一番最後にaudibleが出てきたようです。すでに3千件もの高い評価がついてます。

一応愛犬家だと思っている私がこれを聴かないわけがない(笑)予約して発売日を楽しみに待っていました。

audibleはナレーションが速めなので、聴くと簡単とは言い切れないですが、文字で読んだらもっと読みやすいと思います。けっこうこれに近い。
これもかなりだし、犬ものは結構読んでるんですが、

そのすべてが束になって集めてもこの”Dog's Purpose”にはかなわない。映画は結構酷評のようですが、本は感動します。これはどう考えても原作が圧巻な話の作りです。映像ではわかりにくい。

悲しいシーンはハンカチじゃなくて、タオルで涙をぬぐいながら、ちょっと「ウッウッ」と嗚咽を出しながら聞きました。タオル必須。小さなころに見たフランダースの犬で大泣きした自分を再現したようでした。

悲しい話ではなくて、とても素敵な贈り物をもらったようなお話です。犬の視点で語られる世界、聞きながら、ますます自分の犬が愛おしく思えてもうこれ以上はかわいがれないと思っていたのに、それ以上の愛情が湧いてくる自分を発見しました。

ここに登場する犬が何度も何度も自分の危険を顧みず、何度も何度も人の命を救ったり、自分が瀕死の状態であるにもかかわらず、飼い主の悲しい気持ちを慰めようとするしぐさや気持ちに、何度も何度も涙がでて止まりませんでした。

これは外で歩きながら聴けない。すぐに涙でグダグダになってしまうから(笑)

英語のテストにこんなに感動して涙を流すことはないです。良かったら翻訳でも読んでほしいぐらいです。
英語のこのタイトルもすごく妙を得てると思うのですが、日本語のタイトルは情報が詰まってるって感じです。話の内容がダイレクトに伝わるタイトル。私は英語のタイトルの方が好みではありますが。

言葉をつかえない彼らが私たちに伝えてくれるもの。もしかしてそれは人間が伝えられるものよりもより力強く、よりピュアであることも多い。そして心を大きく動かしてくれるものだったりします。

犬を飼うことによって、人間が「いい人間」になろうとすると言っても大げさではないような気がします。

犬は私たちに本当にたくさんの贈り物をしてくれる。 たくさんのことを教えてくれる。

それがもしかして犬たちの本当の目的かも。

そして思うのは、この世に生まれてきたたくさんの犬が人間のエゴの犠牲にならないことを願ってやみません。

私の姉にきいて涙した話なんですが、、犬の散歩仲間の人が年取った犬を保護して大事に飼っていて、話を聞いてみると、その犬種がすごくよく売れるために、ただただ、檻のなかに閉じ込められて、寸暇をあたえず妊娠させられて仔犬を生み続けて、老犬になったために役立たずになったということで預かった犬だったのです。

その犬は子犬を見るとよっていって、どんな子犬でもまるでわが子の様に愛おしむしぐさを見せるそうです。

人間のそのひどい仕打ち。それなのに、その犬からあふれる愛情の話を聞いて、心ふるえました。せめてその飼い主に出会えて本当によかった。でも世の中にはそんなラッキーな犬ばかりでない。売れないからと殺されたり、ひどい仕打ちを受けている犬がたくさんです。犬を飼う限りには家族を養うのと同じ。

出会えてよかったたくさんの物語たち。このお話もそんな一つになって自分の心を洗ってくれたような気分です。

愛犬家にはこれはマストというのはうなずけるし、そういってる端からきっともうポチットしてる人もいるかも(笑)それに、読んだら犬を家族に迎え入れたくなること請け合いです。

あなたの家にやってきた犬はもしかして、前に犬を飼っていたのなら、その犬の生まれ変わりかもしれない。魂と魂はつながっているのかもしれない。

これはすべての人に読んでほしいお話です。続編もあるのですが、涙がとまらなくなるので、少し間をおいて読もうかな。

ああ、物語っていいですねえ。私は犬を飼っているので余計かもしれませんが、それを差し引いても、

たくさんの英語の勉強をしている人が、テストを超えてこの感動をあじわってくれることを願う一人です。

数字の貯金もいいけど、心の貯金もしませんか?

読んでいただきありがとうございました。


Author:Robert Dugoni
Category: Mystery
Length: 479ages / 10hrs and 20 mins / about 113460 words

Total recommends:

Difficulty: 
Story
Can't-sleep-degree:☆☆
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.5読書No.4)379冊目 

これはシリーズもので3巻目です。1巻はこれです。
これはミステリーとスリラーの両方を兼ねたようなお話で。かなり面白かったです。

主人公の女性刑事が事件のを次々と突き詰めていくお話なんですが、書き方が客観的で、謎のちりばめ方や、解明の仕方、捜査、そして人間の感情もどれもうまくそつなく描いてくれるので、安心して読めます。1巻は本人が事件に巻き込まれるお話なので一番エモーショナルです。

この3巻はミステリーが純粋に好きな方には少し物足りないかもしません。犯人がけっこう早い時点でわかる作りです。前回もそうだったんですが、過去の事件と現在の事件を同時に扱います。今回は40年前に起きたコールドケース(犯人が見つからなかった殺人)と現在の殺人事件についてが同時に扱われています。

40年前に自殺ではなく殺人事件だと真相をほぼ突き止めていた警官が、その事件を託すべく、書類を自宅に保管して、死んだ後に、娘の手から主人公のトレイシーに事件解明の依頼があるという形をとっています。1976年に起きた17歳のネイティブアメリカンの死の謎をトレイシーが追い詰めるというお話で、その事件と現在に起こった事件がどう絡むのかと思いながら進むんですが、ある意味期待を裏切る展開でした。

このお話は、犯人捜しよりも、犯行に至った過程、そしてその後に焦点が置かれていて、そこが今回の魅力だなと思いました。ミステリーとしては物足りなくても、話に込められたメッセージに呼応した私です。40年という年数を経て、人間は罪をどうあがなっていくのか、事件に巻き込まれた被害者と加害者の家族のその長い年月について深く考えさせれます。そこまでくみ取って事件を解明する刑事トレイシーに乾杯です。

人間のego(英語では「エゴ」じゃなくて、「イーゴゥー」と言います)も一つのテーマで、最後はそう絡むのかと腑に落ちました。

ミステリーとしては弱いといっても、上手い部分はたくさんありました。40年前なら解明不可能な謎を、残された証拠をもとに現代の進化した科学捜査で解明していくところはなかなか面白かったです。

英語とかではなくて、二つの殺人事件の捜査を同時に実況中継していく形をとっているので、すこしとんだ感じがあって、audibleだと少し難し目に感じたのと、語彙も難しめのものもまあまあでていたので、★3,5ぐらいの気持ちで4をつけました。二つの事件と過去と現在、容疑者も多いので、ややこしいといえばややこしかったです。

主人公と恋人ダンとの大人の愛も事件に夢中になるトレイシーですが、今回も少し進展があって安心です。この3巻は落ち着きのある感じだなあと最後まで思いました。

audibleのナレーションも落ち着いた感じでいいです。ききやすいアメリカ英語です。

さて、次はどう考えてもハートウォーミングストーリーだと思われます。どうも映画化されたようです。泣くだろうなあ。小説が先行で評判を呼んだのもあるのか、audilbeは発売が遅い作品で、予約して入手しました。

昨日聞き終わって翌日に記事を書けるとちょっとうれしい。すぐに書きたかったんですが、仕事の準備があったのと、疲れっちゃって無理でした。今年はなるべく溜めないようにしていますが、一役買ってくれているのが、多読王国です。これを書いてからサイトに語数を記録しに行くので、以前よりお尻叩けるようになってます(笑)多読王国からも読みに来てくださる方が出てきてほんとにうれしいです!

読んでいただきありがとうございました。 

Category: Romance
Length: 384ages / 11hrs and 11 mins / about 119040 words

Total recommends:

Difficulty: 
Story
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.4読書No.3)378冊目 

久しぶりのコリン・フーバー。この人の作品はページターナーなんですが、メロメロプラス、ローラーコースターに乗ったようなスピード感があります。しかも主人公たちには必ず辛い過去を背負って、切ない恋心をずっと募らせて思い続けるというおまけつき。なのでせつなさもマックス。

これの前がけっこう社会派のお話だったので、打って変わってロマンスにしてみたんですが、ロマンスでもこの人のはけっこうドスンとくるお話でした。

最初に出会ったのはこの作品。この人のデビュー作です。
今考えると超爽やかです。私は大好きでした。この人はこの先ヒットするんじゃないかなあと思ったものです。予想は大当たりでした。そのあといくつか読んでました。多作だし、ティーンから大学生を対象にしたお話なので、全部は読んでいません。

そのあとに読んだこれもなかなかヒットでした。
たしかこれも発売してすぐに読んだんですが、あっという間に読んじゃいました。この著者の特徴である「過去」と「現在」のからみを描く手法とドラマチックな描き方もけっこうピークに来た感じです。全作品は読んでないので、この作品からかどうかはわかりませんが、踏み出したのが、「一線を超える」場面の描写。どちらかというと爽やか路線からだんだん大人向けになってる兆しが見えました。

そのあとこれをaudibleできいて、ちょっとたまげました。
これは、とにかく「一線超え」があふれ出した感のある作品で、ここで私は読むのを止めていました。いやはや(汗)おもしろいし、相変わらず過去をからめた怒涛のお話でしたが、どんな意味でも濃い。

HopelessとUgly Loveはおそらく一番評価が集まったコリン・フーバーではなかろうかと思うのですが、それをきっと超えるのが本作品かもしれません。どんどん進化してるのがわかります。

冷静になって考えると、「一つ間違えるとストーカーになりそうな設定」がこの人の手にかかるともうマジックの様に素晴らしいロマンスとなって完成されます。それが魅力の一つです。よく似た感じの作家さんは何人か読んだことがあるんですが、ぐっとこらえてぐわっと事実があきらかになるという溜め度が一番強い。それと最後の終わり方がデビュー作からそうなんですが、希望がある終わり方です。なので、どんなに濃くても(笑)読了感がいいのが特徴ではないかと思います。

テーマは案外重いし、ドメスティックバイオレンスの描写はそれほどひどくはないものの、私はダメです。なので、引きずってずっとその世界に身を置いていたい気分でもなかったし、ページターナーでもあるので、一気に聞いてしまうことにしました。3日で聴き終わってしまいました。

この本はあとがきで、自分のご両親の経験をもとに書かれているので、なかなか説得力も持っていると思います。どうしてこういう作風になったのかも理由がわかって親近感がわきました。

英語はかなり読みやすいので、以前からこの人の作品はお勧めでした。だんだんと主人公の年齢があがってきていて、大人の部分も増えているので、読む層も上がっていると思います。なので、これもお勧めできると思います。英語はすごく聞きやすいアメリカ英語でした。男性の声の出し方も上手。

タイトルの由来は最後の最後でわかります。ちょっと見てみるとドメスティックバイオレンスについては甘めの見方ではなかろうかという意見が見受けられました。白黒つけられないからこそコワさがあるということを描きたかった著者ですが、私は「もっと早くに行動せなあかんやろこれ」と思いながらでした。わざとだと思いますが、ライルという登場人物をあまりにも美化しすぎとも途中思っていました。

なんだかんだと言っても、軽さがないけど、ドラマチックで読み応えのあるロマンスならこの人です。

なんだかこのところ、ちょっとハイペースなので、息切れしないようにしないとです。それにあまりに終わるのが早いとその分クレジットが減っていく(汗)

この間kindeunlimitedの仮会員になったので、読むほうに時間を割けれたらいいんですがなかなかね。audibleの洋書でそれしてくれたら嬉しんですが。問い合わせたらありませんでした。残念。

読んでいただきありがとうございました。


Author:Keigo Higashino  Translator Alexander O. Smith
Category: Mystery
Length: 384ages /  about 104160 words

Total recommends:

Difficulty: 
Story
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.3(目読書No.1)377冊目 

ご存じ東野圭吾の「聖女の救済」の翻訳本です。恥ずかしながら、私は和書でこの人の作品を読んだことがありません。私の中学生の子供でも読んだことがあるのに(笑)読んだことがあるのはこの1冊

今検索したら、2011年の8月15日に注文したとでてきました。で、確か1日ぐらいで読んじゃったと思います。

そう、あっという間に読めます。なぜかこの人の翻訳本を英語で読むと速かったのをおぼえていたのと、多読王国でどなたかが、「容疑者Xの献身の次におもしろかった」とかいてらっしゃったので、「おお、久しぶりに速く読めるのいこう」と読み始めました。

久しぶりに味わった感覚なんですが、やっぱりものすごく速く読めました。1時間でだいたい70ページ前後で読めてたと思うので、トータルで5~6時間ぐらいです。6年前の私なら、これも一日で読んじゃってたと思いますが、今は忙しいのと、疲れちゃうので、途中までは暇を見ては読んでました。でも最後の40%は拘束時間があって(笑)まとまった時間がとれたので、2時間ちょっとで一気読みしたのでトリックを読み解くのにはちょうどよかったです。

国語の先生にきいてみたら、日本語でもさらっと読めるとのこと。なので、英語でもさらっと読める方で、しかも日本が舞台だし、描写されていることが読み取りやすい。

容疑者xの時にも言及したと思うのですが、

背景知識が深いだけで、どれだけ理解度とスピードがあがるかということをまた実感しました。登場人物がすべて日本人で、しぐさや言動も推察しやすい。これを日本人以外が読むと機微がわからないこともあるのではなかろうかと英語で読んでいても思いました。あ、「カンパーイ」は”Kanpai!”のままでした。それも上手い。翻訳者は日本語で本を読める人ですよね。と、調べたらすごい経歴でした。英語もマネしたい表現がたくさんありました。日本人では逆にこんな風に訳せないのではないかと、素人ながらそう感じました。

このお勧め度星5つの理由は、「読みやすさレベル」が低い故です。

ストーリーのミステリーを解くのは「容疑者X」のほうが英語で読んだだけですが、上だったような気がするし、無償の愛の切なさにかなりぐっと来たので、私はあちらの方に軍配が上がりますが、英語学習者にはこれは本当に読みやすいと思います。子供向けの本にちょっと飽き飽きしたら、この類はまさにピッタリじゃないかなあということで評価を高めにつけました。

思うに、私はこの翻訳者のフィルターを通してだけ東野圭吾を読んでいるので、かえってしっくり来ているかもしれません。ただ、英語が難しいようなら、原書を日本語で読んでもいいと思います。謎解きの楽しみは減るけど、それでも得るものが大きいなと思います。いろんな意味で勉強にもなると思います。

目で読んだ本は公式?(笑)にはこれが1冊目です。去年は目で読む本は長編があったと言えども、10冊しか読めていないので、今年はせめてきりよく月1冊の12冊ぐらい読めたらなあと思っています。春からの仕事によるので、無理は禁物ですがね。せめて春までできるだけ読めたらと思います。

それと今年はできるだけ読んだらすぐにブログを書きたい!I hope.

さて、硬いお話が続いたので、次は緩急つけて、メロメロ、ドラマチックロマンスです。

読んでいただきありがとうございました。

Category: Fiction
Length: 480ages / 16hrs and 15 mins/ about 148800 words

Total recommends:

Difficulty: 
Story:
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.2(耳読書No.2)376冊目 

Jodi Picoultの最新作です。この人の作品を読むのはすごく勇気がいります。中身も濃いですが、重さもなかなかある。ページターナーでもありますが、たいてい軽く読める作品ではなくて、読むときはちょっとした覚悟で読み始めることが多い。テーマが全く軽くないです。

今回のテーマはズバリアメリカでの人種差別。今だからこそのテーマとも言えます。ちょうど大統領選がたけなわのころが描写されていて、今後の動きに対して何かを示唆しているともとれます。これは今までで一番果敢なテーマかもしれません。今までもホロコーストをはじめ、できれば触れずにおきたいテーマにあえてメスを入れるような、しかもそのメスがドラマとして読み始めて話が面白くてのめり込んでいくものの、

切り口が深い。

でも、裏切らない。読んで本当によかったと思えたお話でした。

幼いころから成績優秀で、エール大学を卒業して同じ病院で20年のキャリアを持つベテラン看護婦ルース。何人もの出産を助けて、誰からも信頼の厚い優秀な看護婦だった。夫がアフガニスタンへの兵役で亡くなったあと、女手一つで息子のエディソンを育てていた。エディソンも成績優秀で、大学進学を身近に控えていた。

ある日、生まれたばかりの赤ちゃんの世話をしていると、なぜか赤ちゃんの両親の様子がおかしい。病室を後にした後に、父親がすごい血相で責任者に掛け合った。

「あの看護婦が二度とうちの子供に触らないようにしろ」

その言葉に主任の看護婦はカルテにメモを書いた。「有色人種の看護婦はこの赤ちゃんの世話をしないこと」産婦人科病棟に有色人種はたった一人しかいない。ルースだけ。

彼女は黒人女性で、かけあった両親はWhite supremacist=白人至上主義者だった。

いきなりのこの出だしです。このあともローラーコースターのように話が展開します。しかし、ピコー女史、一筋縄ではいかないツイストです。

主人公は3人。出だしのあらすじの黒人女性ルースと、白人至上主義者ターク、そしてルースの弁護を請け負った、公選弁護士ケネディ。3人の視点で物語が展開します。

これはフィクションですが、法廷シーンはハラハラドキドキします。それに、言葉の綾でこんなに人の人生が翻弄されるなんて、私としてちょっと信じられないほどでした。やはりアメリカは裁判の国。しかし、自分が今までで読んだりした中でも、この話の法廷シーンは臨場感溢れていて、聴いていて思い出したのが、これ、
これの法廷シーンもなかなかでした。その他にトムクルーズとジャックニコルソンの火花が散る法廷シーン、そう、「ア フュー グットマン」のシーンを思い出してたら、実際に小説でもそれをたとえていて、にんまりしてました。

この本を読んでよかったのは、「見えない差別」「口に出さない差別」をうまく前面に押し出しているところです。人は無意識に差別をしている。本を書くにあたって、人種差別について家庭で子供と話し合うかと著者がいろんな人種の人にきいてみたところ、白人家庭では、あえて口にしないことを選んでいることがほとんどで、逆に黒人家庭では「毎日する」という回答を得たというようなことを言っていました。

「私は差別しない」という人ほど、実は強い差別感、優越感を隠し持っている場合も多い。それはどこの国でも起こっていることだと容易に想像できます。それをあえて口に出すことで、気付きを与えようとしているこの本はすごく勇気があり、読んで自分に問いかけることができる本だと思いました。人種に限らず、いろんな差別もあてはめることができるとも思いました。

話のオチはこれまたどんでん返しが待っていてすごい展開です。医療過誤、人種問題、偏見など、いろんな問題を定義しながら、ドラマをこんなにも盛り上げて、こんな風に終われる、エンタメとも取れる話運びに毎度のことですが舌を巻いた私です。

凄さはそれだけではなくて、著者がいろんな立場の主人公、人種とクラスの違う3人の主人公をまるでその人の中に入ったように話を運んでいき、どの人の気持ちも一瞬わかるなと思わせるのはさすがです。

私がこの著者の話を読むのは確か4冊目です。一番心奪われた物語はこれ、
もう、時を忘れてあっという間にきき終わりました。体が痺れるような感覚を持った覚えが。本当に上手いと思いました。

もう一つ、付け加えたいことがあります。この人の作品をaudibleで聴くのは本当にお勧めです。audibleの完成度もかなり高い。語り部ごとにナレーターを変えて、たいてい3人ぐらいの声でドラマのような展開を楽しむことができます。

難易度レベルは3つにしましたが、会話文も多くて、聴きやすい方だと思いました。

タイトルは最後まで悩んで、キング牧師が言った言葉を引用したそうです。Small great thingsを重ねていく人生でありたいですよね。

やっぱりすごいよピコーさん。

ああ、物語っていいですねえ。

超おすすめ。

さて、次はミステリーです。難易度レベル★1つにした、これまた速く読めた作品です。

読んでいただきありがとうございました。


Author:Paullina Simons 
Category: Historical Romance ( WWⅡ)
Length: 810ages / 30hrs and 49 mins/ about 251100 words

Total recommends:

Difficulty: 
Story:
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.1(耳読書No.1)375冊目 

とにかくね。

長いですわ。それに濃いですわ。それにこのヒロイン、自分か読んだ中で史上最高に煮え切らなくて、とってもやきもきしました。どうするんだ?ここまでじらしてという感じ。まあヒロインが一方的に悪いわけでもないんですが、とにかく30時間じらされます。後で気が付いたのですが、これトリロジーの1巻。

ロマンスの濃い―くて、波乱万丈なのが大好きならこれはうってつけです。

これはaudibleのエディターお勧めの作品を1作品分のクレジットで2作品変えるというキャンペーンで買ったものです。なので返品するのももったいない。なので耐えて聴きました。

波乱万丈のロマンスで自分的ベストは何度もあげたこれです。
これはイギリスアメリカが舞台です。

このThe Bronze Horsemanはソビエトが舞台。なので、また違う濃さがあります。もっと原始的な感じ。 最初はてっきり、ヒストリカルな舞台で馬に乗った銅像の騎士が人間に変身してヒロインを助けるロマンスかと思い込んで読みだした私です。有名な本の題名(実際ロシアにある銅像)だったわけですね。すみません。

で、いつまでたってもファンタジーにならない。王道を行くヒストリカルロマンスだと気が付いたときにはすでに数時間たっていました。耐える愛を聴きながらまた数時間。半分ぐらいまで超イライラしますが、後半は熱烈なラブシーンと逃亡劇が待っています。そのラブシーンもやっぱり濃いです(笑)

とにかくこのカップルの献身さにはびっくりなロマンスです。 そこはかなり読みごたえがあります。

原始的と書いたのは、悪い人がみんなちゃんと悪い人だから。ずるい人もちゃんとずるい。昔ソビエトの共産主義の悪いとされている描写はケン・フォレットの第二次世界大戦トリロジーや、Child44や、ジェフリー・アーチャーンのクリフトンシリーズでも出てくるんですが、そこにもっとロマンス度を増した感じのお話です。ユートピア自体が幻想ということなんだなあと思わせる書きっぷりです。でもところどころ、なんだか強引だと感じる箇所も。つじつまがあってなくても、その強引さでぐいぐいと物語が進んでいく。 

最初は★3つの感想だったんですが、ラスト数時間はかなりよかったので、ちょっとあげました。最後の終わり方は秀逸だと思ったので4つにしました。

画像を求めて検索していたら、なんと映像化の話がありました。でも、どこにも公開されたという情報がないのと、著者ご本人のHPも削除のあとがあったので、どうも企画倒れになってしまったのかも。

続きを読むかはなんとも。 

年始年末波乱万丈、ドラマチック路線でした。ロマンスはちょっとおなか一杯になったので、次はフィクションにしようかと思っています。

読んでいただきありがとうございました。 

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