Category: Nonfiction

Length:  256 pages / 5hrs and  35mins / about 79360 words

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Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.9(耳読書No.8)383冊目  

お越しいただきありがとうございます。今回もノンフィクション。これも翻訳が出てました。こちら、
アメリカでベストセラーになった本です。やっぱ日本語タイトルは語りすぎな感じがあるなあ。しかたないけど。

将来を嘱望された脳外科医がレジデンス(研修医)を終えようとしているときに直面した事実。

自分が肺がんにかかっていた。煙草も吸わないのに、ステージ4の末期状態。

そこから著者は「死」と「生」についてまっすぐに真摯に向き合う。それをとてもわかりやすい言葉で語って、読んでいる人の心にすっと入ってくる。すごくピュアな優しい気持ちが届く。

短い生涯を凝縮して生きた人から教えられることは多かったです。

著者はアメリカではもう、エリート中のエリート。首席で高校を卒業して、大学も文学と生物学,さらには哲学をも極め、レジデンスになった時には引く手あまたのオファーを受けた超優秀な脳外科医であったカラ二シ氏。文学をこよなく愛していただけあって、言葉が響きました。

途中、ガンを一旦克服した後、寿命を縮めるのを覚悟して脳外科医として働くことを選択したことにすごく驚きました。でもそうでなければ自分でないというその覚悟にも驚きました。聴いていると、すごく簡単に思えてくるのが不思議なんですが、自分のやりたいことをあきらめない人生、そしてやってくる死を受け入れる人生はそう簡単にできるものでもないと思います。違う選択をしていたらもっと寿命は伸びていたかもしれないという後悔を捨て去る潔さも感じました。

ご本人が語る形なので、すごく謙遜していますが、この方きっと患者さんにものすごく信頼されていたのがそれでもわかりました。巻末は奥様が書かれたものなんですが、それがさらに著者が周りの人や家族にどれだけ愛されて、愛していたのかがひしひしと伝わってきます。賢人は薄命なのかなあとさえ思っちゃいました。

短いお話ですが、このお話はガンを患った方々にもすごく勇気を与えてくれるものではないかと思いました。医者として、患者としての両方の立場で語っているし、また、人生を俯瞰する力も優れている人だということが文面からすごく伝わってくるので、静かだけどじわじわといろいろ考えさせられました。

彼が息を引き取るシーンは、家族を亡くした時に、同じようなことを私も経験したので、すごく力が入って聞き入りました。昔に友人だった人が医者でした。そのころにいろいろ聞いたことをすごく思い出しながらでもありました。特にアメリカのお医者さんは信じられないほど激務です。エリートでも一人前になるのに30歳をゆうに超えないとなれない。それまでにとてつもないストレスと体力を消耗して、精神的にも肉体的も限界の人も多いのだなあとわかります。

この本は劇的な感動という感じではなく、ひたひたと静かに満ち満ちてくる感覚がありました。

「死」に向かって「生きる」それはもともと私たちの中にある永遠のテーマ。 やっぱりGoodnessを育てていくことがいかに大事かとこれを読んでまた思いました。

関連の動画も見てみました。短めのを貼っときますね。

タイトルの由来もこれでわかります。うーんさすがですよね。

英語は前に読んだノンフィクション「Grit」よりはわかりやすいと思いました。それに短めなので迷走しないです(笑)言葉も迷いがない。

忙しさの中で見失うことも多いことを本に触れることでまたそれが自分の中に息づいてくる。

ああ、本っていいですねえ。勉強を超えてこれがないと私は英語の勉強できないカラダになりつつあります(笑)

めずらしくノンフィクションを結構読んでます。おつぎは久々にYAに挑戦中です。

読んでいただきありがとうございました。