Length:  358 pages / 9hrs and  41mins / about 112840 words

Total recommends:

Difficulty: 
☆☆
Story:
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.14(耳読書No.13)388冊目  

お越しいただきありがとうございます。もう定番になりつつある、キャサリン・ライアン・ハイド氏の作品。読む本に困ったり、ホッとしたかったらこの人です。胸がきゅんとなりますが、同時に心もあたためてくれるようなお話を書いてくれます。

このところ、アメリカの黒人が登場するお話が続いているのですが、今だからこそタイムリーなんだろうなあとも思うのですが、アメリカでの黒人の立ち位置がこれもよくわかるお話でした。主人公は白人の少年と医者の女性。女性はあることが原因でテキサスの田舎で、体を痛めた動物たちと暮らしています。そこにケガをした狼を運んできた地元の11歳の少年。引っ越してきてまだ二日目で、たまたま出くわしたために少年を助けた黒人の少年が登場。ここから話が予想しない展開へと進んでいきます。

テキサスで時代は1960年前後のお話です。ここでも「へえ」だったんですが、当時アメリカではインターマリッジ、いわゆる他民族同士の結婚は禁止されていたそうです。白人と黒人はもちろんだめ。隔離政策があった国ですからね。

私達が思う以上にアメリカの人種の溝は深いんだなあと本を読んで思います。差別はどこでもあるけれど、表面平等だとうたっているだけによけいに浮き彫りになる何かがあると感じました。

人種や年齢、クラスを超えて、じわじわと育まれる愛情、友情、人間関係を書かすとこの人の右に出るものはない?というほど読んでいて、聴いていて安心できます。突き付けられる厳しい現実を描きながらも、なぜかこころが潤う。で、すぐにハイドワールドにもどってきたくなるんです。

この本の表紙が物語を上手く伝えてくれいます。そう、動物も登場します。それも話に一役買ってくれていますが、これまたハイド風なのがいいです。

英語は男女二人が少年と医者の女性のパートで分けています。一人称ではなく、すべて3人称で話がすすむ形です。 英語もかなり聴きやすかったので、あっという間に聴き終わってしまいました。

ほんとおすすめ。

世の中はこのお話とは逆行しているような気がするだけに、今だからこそこういうのを読んでよかったと思います。

物語っていいですねえ。

読んでいただきありがとうございました。