Category: Fiction
Length:  320 pages / about 99220 words / 8 hours and 1 mins
 
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Difficulty: 
Story:
Can't-sleep-degree:
Romance-packed-degree:
Mystery-packed-degree:

2017年英語読書日記 No.23(耳読書No.20)397冊目
お越しいただきありがとうございます。 ちょっとお疲れだけど、月末なので連続UPです。

ちょっと読書のお話の前に「知識と教養のangel講座?」なるものを(笑)

上の表紙の家と下の家の家は同じものです。そう、これは有名な絵画からインスピレーションをもらって物語が膨らんだもののようです。
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調べて出てきた絵を見て「あ、見たことあるぞ」となりました。Andrew Wyethの「クリスティーナの世界」というタイトルです。Momaにあるそうで、それなら、行ったことがあるので、実物を見たことがあったから記憶にあったのだと思います。でもはるか昔ですが(笑) 

このクリスティーナという女性は実在の人物で、魔女狩りで有名になった時代にセイラムからこの地にやってきた先祖Hathornが屋敷を建てたとされていて、最初はHathorn屋敷と呼ばれていたのですが、クリスティーナの母がスウェーデン人と結婚して姓がかわって、そこからはOlson屋敷と呼ばれているそうです。クリスティーナは筋肉の萎縮する病気シャルコー・マリー・トゥース病で、下半身がマヒして歩けなかったのですが、車いすに頼らない生活をしていたそうです。近所に住んでいた仲のよかったベッツィと後に結婚することになった画家のライスが彼女を何枚も描いたことで有名になったそうです。

その出会いから始まり、クリスティーナの生涯を描いたのが本作品です。 

この作品を読もうと思ったのは、この著者の別のベストセラーを読んだことあったからです。これ、
何年か前に読んだんですが、いまだにインパクトが残っていて、作品の良さと、知らなかった歴史を知れたという印象でよく覚えている作品です。いまだにベストセラーになっている作品ですが、この作者なら、と聞き始めました。

このA Piece of the Worldはさらに文学的だなあと思いながら聞きました。断崖に立って、人を寄せ付けない古い屋敷に住む歳いった姉と弟。(兄だったかな) 寒い冬とつめたく吹きすさむ海からやってくる風。電気のない暗い屋敷での生活。足の不自由なクリスティーナのこころの自由。なんだかブロンテの嵐が丘のヨークシャーの寒さを彷彿とさせるような気分で聞きました。

英語は読みやすいとは思いますが、とても描写が丁寧な感じなので、描写を想像しにくいなあと思う方もいらっしゃるかもしれません。私はこういう陰りがあって、心理描写がこまかいのも好きなので苦にはなりませんでした。

この世界観を味わえただけでもよかったなあ。終わり方もうまい。

ナレーションはとても落ち着いたアメリカ英語で、しっとりと聞けました。クリスティーナの暗さがうまく演じられていてとてもよかったです。

明日から4月ですね。また今年度もいい本との出会いがあるといいなと思います。

読んでいただきありがとうございました。