Author:Lucy Dillon 
Category: Fiction
Length: 545pages /  About 143840 words

Total recommends: 
★★★
Difficulty: 
★★★★
Story:
★★
Can't-sleep-degree:★★★

Romance-packed-degree:★★★★
Mystery-packed-degree:
★★

2017年英語読書日記No.34(目読書No.5)408冊目
お越しいただきありがとうございます。

以前に1冊読んでとても気に入った作家さんです。audibleが日本からでは入手できないので、kindleで読んでいますが、それがかえっていい感じです。

気に入っているのはその作風と、舞台がイギリスなので、イギリスにいるような感覚を楽しんでいます。

主人公のジーナはある事件で、最愛の恋人と別れてしまう。そのあと出会った親友の恋人の友人に見初められて婚約するが、結婚の直前に乳がんを発症していることがわかった。結婚して献身的に尽くしてくれた夫。しかし無事にガンを乗り越えたときに、待っていたのは夫の浮気と離婚だった。

主人公が離婚して一人暮らしをするところからお話が始まって、過去に起こった出来事を交えながら、徐々に現在の彼女とその事実が交差する形で話がからんできます。初恋の人と別れることになった理由をはじめ、いろいろな小さな謎が徐々に明らかになっていって、最後の最後まで引っ張る形でした。

日常の中からふと浮き出てくる人間の喜怒哀楽や、一見幸せそうに見える人たちもそれぞれに悩みを抱えながらも、小さな幸せを探している様子を味わせてくれる、地味だけどこころをじわりと満たしてくれるお話。読むのはたいていランチの時ぐらいなので、読めても一日15分から30分。多くて1時間。でも時間をかけてこの空気の中に入り込んでいくのが心地よいと思わせてくれる作品でした。ちょっとリチャード・カーティスを彷彿とさせます。(実際に描写で彼の名前も出てきます)

結末も、「え?そうくるのか」というちょっとしたひねりがあって、かえって現実的な終わり方だなと感心しました。そうでなかったら、ただの甘めのロマンスなるところを、ちょっと格上げした感じ。

人生にはつらいこともあって、でもその辛い中にすこしずつ小さな小さな幸せが転がっている。100個の自分の断片を拾い集めながら、その瞬間を生きようというメッセージがちりばめられています。

犬を愛する著者なので、犬の役割がすごくいいんです。自分も愛犬家なので、これを読んで犬のシーンを読んだ後に自分の犬がじっとこちらを見て目が合うとしっぽを振るのを見て、心がきゅっうっとなりました。小さな幸せ。

 語彙は案外難しいと思います。辞書を結構使いました。でもいろんな素敵な表現がたくさん。kindleでけっこうハイライトをつけました。

例えばこんなの。

I think you're waiting for someone to forgive you, and it's pointless, because the only person who can do that is yourself.

The world didn't end because you made a mistake. 

誰かに許してもらおうというのは誰かの気持ちを自分でコントロールしようとすること。でも、コントロールできるのは人の心ではなくて実は自分の心。

そして、間違いのない人生なんてない。

主人公の人生の一部をこころを除きながら、自分の心を合わせて読む。そして自分も心洗われる思いをさせてもらえる。

だから物語が好きです。なんだか豊かになります。

大団円のハッピーエンドは待っていなくて、ほろ苦いけど、なんだか爽やかなエンディングを紡ぎ出すこの作家さん。なかなかお気に入りです。

1か月に1冊の目標、なんとかぎりぎり頑張っています。これは500ページを超える作品なので、ちょっと時間がかかりました。読む速度は1時間50ページを超えていたようなので、時間を確保できたらもうちょっと早く読み終わったかも。読む時間をもっと確保したいなあ。でも無理は禁物ですね。

読んでいただきありがとうございました。

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